【炎上】TV「今、名古屋が外国人から大人気なんです!」→グラフがインチキだと話題に
netgeek 2017年1月22日
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番組は東海地方の良さを再発見するというテーマ。特に名古屋がピックアップされた。
「去年は外国人観光客が史上最高となる2,403万人を記録したんですが、東海地方への外国人旅行客も増えています!こちらをご覧ください。統計を取り始めた2年前と比べると11万人も増えて158万人を突破しました」
「2年で11万人!すごいね!」
「そこでまずは東海地方にやってきた外国人観光客がどんなスポットを楽しんで何を楽しんだか、セントレアで徹底的にインタビューしてきました」
途中で出てきたグラフが明らかにおかしいことに気づけただろうか?平成28年の数値が縦軸と合っておらず、これでは観光客が急増したように見えてしまう。もはや制作陣が適当にフリップをつくっているという証拠ではないか。
netgeek編集部ではExcelを使ってグラフを作り直してみた。
物凄く地味な「横ばい」という印象。おそらく制作陣もこの事実に気づいただろうが、これでは「実は今、名古屋が外国人に大人気なんです!」という方向性と合致しない。都合が悪いので視聴者を騙す悪事に手を染めた。そして思わぬケアレスミスで不正がバレてしまったということか。
まさに結論ありきの番組づくり。もしかすると名古屋を宣伝するためのステマ(ステルスマーケティング)だったのではないかという気さえしてくる。
過去には印象操作がヤバすぎる円グラフが報道で使われたこともあった。
中心の点がずれているのはなぜ…。「若者の不祥事が目立つ」という結論に合わせてデータを都合よく見せようとしていることが分かる。そもそも50代の懲戒処分者は94人で10~20代の97人と大差ないではないか。
日本のテレビ局はとにかく視聴者をなめくさって恣意的な伝え方をしているところが問題。これまではそのやり方で大衆を騙せたかもしれないが、今は不正があるとすぐにSNSで騒ぎになり、ウェブメディアが取り上げ、その記事が再びSNSで拡散されるという流れができた。
人気がないものを人気があるように見せかける手法は止めてほしい。
特にテレビでよく使われる「○○が今、静かなブームなんです!」というのはもう言葉からして矛盾している。「人気はないんですけど、これから流行らせたいんです!」というのが本音であろう。
上に載せた画像は電通の戦略十訓。広告代理店が消費者を利用して金儲けする極意が記されている。商品の良さを伝える広告を真面目につくろうとするのではなく、はなから消費者を騙そうとする仕事姿勢が異常だ。
やはりZ会が中学生に教えていることは偉大だった。すごい名言だ。
「グラフは誰かが何かの意図を持って作っている」とはまさしくその通り。正しい情報を視覚的に分かりやすく伝えるのならいいが、最近は卑怯な大人たちがまやかしを見せるテクニックになっている。
結論。名古屋は外国人からの人気が急上昇しているわけではない。
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