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日本の入社式は気持ち悪い。北朝鮮の喜び組をバカにできない

netgeek 2016年6月8日
 

以前から感じていた日本の奇妙なビジネス上の慣習についてひとこと言いたい。日本企業は社員一人一人の個性を潰していないだろうか。

新社会人の入社式。どうして皆揃いに揃って同じような見た目なのか。

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ついこの間まで学生として自由にオシャレを楽しんでいた者たちはいざ企業に入るとなると、あえて個性を潰すことで決められた枠に収まろうとする。日本はいつからこんなに気持ち悪い国になってしまったのだろう。外国の人がこの入社式の様子をみたら絶対に日本では働きたくないと思うに違いない。

こちらは朝日新聞の記事。日本航空の入社式でみんなが髪型、靴、スーツを揃え、個性がなくなっている点に苦言を呈した。

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フライトアテンダントといえば、やはり決まった服装に決まった髪型をするのがマナーと考えている人が多いのだろう。新社会人はみんなそれぞれにインターネットや本で勉強したことを忠実に再現してくるという。なお、下の写真にある1986年の同社の入社式では皆が個性を活かして自由な格好をしていることが分かる。昔の日本は今とは全く違っていたのだ。

この日本独特のしきたりについて海外の人はどう考えているのか。気になって調べたところ、やはり違和感を覚えているということが分かった。

27歳の中国人留学生は、「服装がうまくコーディネートできているなら、それも得点に入れて欲しい。面接のときに自分が何を着てくるか、それも教養のひとつだから。それに服装というのは個人の人格の表現。面接官もそこから人を判断してもいいと思う」と言う。

また他の中国人留学生は、「着るスーツに決まりがあることについては理解できるにしても、どうしてカバンや靴、髪型や化粧にまで規定があるの? これらの決まりに沿って服を着ると、鏡を見るたびに、逆に自信がなくなる。鏡の向こうの人が誰なのか分からないくらい。面接時に実力を発揮できない」と言う。

さらに他の中国人留学生は、「黒一色の服を着るのは本当に嫌。特に大型就活セミナーのとき。誰もが自分が着ているのと同じ服を着て、同じバッグを持っているのはすごく不気味。一面真っ黒で、後ろから見るとカラスの群れみたい」と話す。

http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2015-08/29/content_36448013_2.htm

確かに入社式のときだけでなく、就活の時点で学生はもともとの自分の姿を押し殺し、できるだけ清楚で印象が良い容姿に近づけようとする。これは選ばれる側という弱い立場の学生が企業側のニーズにすりあわせた結果といえよう。例えばアメリカのIT企業はベンチャーでなくともラフな格好で仕事をし、面接もコーヒーを飲みながら雑談のようなスタイルで行うことが多い。

少なからず日本企業もこの先進的な動きを取り入れるべきであろう。マニュアル通りに動けばいい単純労働の時代はとっくに終わり、今は創造性や個性を発揮することが成果に繋がる時代になってきている。企業が求めるテンプレートに当てはまれば生産性が生み出せるということはもはや幻想なのだからマナーという名の古臭いルールは撤廃すべきだ。

ただでさえ日本は個性がないと言われるのに、就職を機にさらにひどいことになる。

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参考:「個性がない日本人女性はシメジみたいに見える」 指摘した発言が海外で爆速拡散中

同調圧力で和を重んじる日本は中国以上に社会主義な側面があるのかもしれない。それはもはや北朝鮮の喜び組をバカにできない水準にまで達している。問題を解決するためには、まずは企業側が自由なファッションを認める、いやむしろ推奨すると宣言すべきだ。誰かが動かないと何も変わらない。日本社会はこのままではいけない。

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