おーぷん2ちゃんねるが本家2ちゃんねるを超える2つの理由
netgeek 2014年3月22日
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まとめブロガー達は果たしてこのまま、おーぷん2ちゃんねるに未来を託してもいいのかどうか、netgeekでは独自の調査を行い、書き込みの盛り上がり度をグラフ化することで最近の動きを分析した。
おーぷん2ちゃんねる盛り上がり度をグラフにしてみた
おーぷん2ちゃんねるでは書き込みの統計データが以下のページで公開されている。
統計くん
http://open2ch.net/dev/toukei.cgi?m=&d=2014-03-01
日付ごとに投稿数、ID数、新スレの3つのデータを取得し…
グラフ化した結果がこちら。
ぱっと見横ばいだ…。
はじめに転載禁止が実行された際に、一気に書き込みが増え、その後はほぼ横ばいで推移し、全板転載禁止になった3/21に再び急上昇している。日毎に右肩上がりになっているのが理想だったため、横ばいというのはあまり芳しく結果だ。
全板転載禁止になった限り、まとめブログはこれから、必死になっておーぷん2ちゃんねるを盛り上げていくだろう。それを受け、今後このグラフはどう変化していくだろうか。もしこのまま1年後も2年後も、横ばいが続くと考えると恐ろしい。もうまとめは諦めて、他の儲かりやすい事業にシフトしたほうが賢い選択なのかもしれない。これまで儲かったのなら事業としては成功ではないか。
しかしながら、netgeekでは2つの理由からおーぷん2ちゃんねるに未来はあると予測している。
根拠(1)2ちゃんねるの自滅
先行者利益を利用し、大規模なシェアを獲得した企業が他社にシェアを奪われるのは大抵、間違った意思決定による自滅が原因であることが多い。
直近のわかりやすい例で言えば、facebookやtwitterにシェアを奪われ、陥落したmixiが典型例だ。mixiは日本では最大シェアを誇っていたにもかかわらず、足あとがないfacebookに恐怖を抱き、自ら足あとをなくしたり、メールアドレスで検索できる機能をユーザーに無断で実装したことでユーザー離れを引き起こした。その反感の買いようはすさまじく、mixi内に「mixi運営の暴挙を許すな」というコミュニティがつくられ、参加者は莫大に増え、大いに盛り上がったほどだ。
その後、mixiに嫌気がさしたユーザーは、次々とできる新しい切り口のSNSに乗り換えていった。
現在の掲示板ビジネスは、実にこの状態に近い。2ちゃんねるは長年独占状態にあったが、近年、FC2のザ掲示板(ザビビ)やおーぷん2ちゃんねる、Yahoo掲示板、したらば掲示板といった競合が台頭してきて徐々にシェアを奪われているのだ。
それに焦ったのが新管理人に着任したジム・ワトキンス。ユーザー離れで赤字となり、サーバー代を捻出するために、過去ログの開放、海賊版であるログ速の禁止、まとめブログ禁止といった施策を次々と繰り出した。このうち、まとめブログ禁止は明らかに間違った意思決定である。
おそらく、ジムは日本の若者が普段まとめを見ていて、そこから2ちゃんねるに移行するという慣習を知らないのであろう。「まとめが宣伝してくれるから2ちゃんねるに人が来るんです。」と語っていた西村博之の考えとは正反対な意思決定だ。
掲示板ビジネスはすでに競合がシェアを奪い合う成熟期に入っており、これから衰退期に向かうのだから、戦略の定石としては、今いるユーザーが離れていかないように大事にしながら、減っていく売上とともに徐々にビジネスの規模を縮小させることにある。それを理解していないジムは、これから衰退期に入るにもかかわらず、ウルトラCで売上を増やそうと愚行にはしってしまった。
このような動きを見ていれば、西村博之がいなくなった2ちゃんねるが自滅していくのは自明であろう。
根拠(2)補完財の充実
現在の2ちゃんねるとおーぷん2ちゃんねるの最大の違いは補完財の有無である。2ちゃんねるがJaneStyleやBB2Cといった閲覧ツールやまとめブログからの大量のリンクがあるのに対し、おーぷん2ちゃんねるはビジネスを補完してくれるようなものがまだ少ない。これについては、時間が解決してくれるはずだ。
アメリカでゴールドラッシュが流行った時、人々が金鉱を求めて発掘できたのは、丈夫なジーンズと採掘道具という補完財があったからだ。それがなければ、人は集まらなかっただろう。
これからが期待されるおーぷん2ちゃんねるに注目している人は多いはずであり、専ブラやおーぷん2ちゃんねるアンテナの開発が進んでいくだろう。まとめブログはすでにおーぷん2ちゃんねるの補完財となっており、この点では戦況はおーぷん2ちゃんねるのほうが有利といえよう。
補完財の充実とともにおーぷん2ちゃんねるの書き込みは盛り上がっていくと考えられる。
以上の2つの理由から、おーぷん2ちゃんねるは本家2ちゃんねるを凌駕する可能性を秘めている。警察・訴訟の対応やサーバー管理など、不安点は残るものの未来は明るいはずだ。
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