netgeek

2

茨城の漁協に入るインドネシアの研修生たちに日本の闇を垣間見る。5時半起床で月10万円。

netgeek 2016年4月5日
 

日本の外国人技能実習制度に異論を唱えたい。日本人なら誰しもが嫌がってやらないような仕事を貧しい国出身の外国人にやらせる奴隷制度になっていやしないだろうか。

4/4、一人の男性が日本に来たインドネシアの研修生たちを見てつい苦言を呈した。

gaikokujin_gyogyou

gaikokujin_gyogyou

テレビに映しだされた丸坊主の実習生たちを見ると本当にこれで幸せなのだろうかと疑問に思わざるをえない。まだ日本語もさほどうまくはなく、不安だらけの中で仕事がかなりハードな漁業をこなしていけるのか。実習生たちの表情はどことなくこわばっているようにも思える。

茨城新聞はこの実習生について詳細に報じている。注目すべきは労働環境だ。

現在、外国人技能実習制度は全国に広まり、農業や製造業など幅広い分野で、受け入れ側の人手不足を補う仕組みとしても定着している。このうち県内の実習生受け入れは約7千人で、国内有数とされる。今回、漁業実習生の受け入れは県内初となったが、同漁協も受け入れの理由に「将来的な人材不足への対応」を挙げる。 (中略)

同漁協総務次長の宮本聡さんは「話す方はまだまだだが、聞き取る力は予想以上。若いからどんどん吸収する」と評価する。(中略)

一方で、実習生をめぐっては、賃金の問題や仲間同士のトラブル、受け入れ先からの失踪など、さまざまな問題も露呈している。(中略)

午前5時半に起床し、午後10時に消灯。2段ベッドが並ぶ4〜8人部屋に分かれて共同生活する。食費や光熱費、宿泊費は全て実習実施機関が負担する。実習生には初年度、手取りで月約10万円を支給する。

http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14289345281141

この実習制度について茨城新聞はあくまで好意的に書いているが、ところどころから垣間見えるブラックな労働実態はやはり隠しきれない。まず漁協側としては人手不足を補う目的で外国人を受け入れており、あくまでポジティブな理由で雇っているのではなく日本人の労働力を確保できないから半ば奴隷を買ったと解釈することもできる。

待遇は朝早くから夜遅くまで働いて手取りで月10万円とかなり買い叩いている。寮は狭い部屋に2段ベッドを並べただけの押し詰め状態。当初はやる気があった外国人が失踪するのも無理はない。

netgeekでは以前、このような外国人実習生を斡旋している業者がいると記事にしていた。

0106ginoujisshuusei6

参考:【流出】外国人実習生を奴隷として雇うことをオススメするFAXが届いている実態

送られてきたFAXにはまず一文目に「給与は最低賃金が可能」とPRする文章が書かれており、さらに外国人実習生は仕事をサボらず、「残業、休日出勤は喜んでします!」と滅茶苦茶なことが宣伝されている。「技能実習」などという表現はただのデタラメだ。

外国人技能実習制度は年々、失踪する者が増えており、その背景にはブラック企業が安価な労働力に目をつけて利用しているからという指摘も聞かれる。

0106ginoujisshuusei3

0106ginoujisshuusei2

日本に来た外国人はこの実習制度に一度足を突っ込んでしまうと後戻りできなくなり、その結果が失踪ということになる。あくまで転職が許されないのでヤバイ実態に気づいたらバックレて逃げるしかないのだ。

仲介業者はこのような不都合な側面を知りつつも、斡旋料で儲けるために都合のいい部分しか外国人に教えない。外国人技能実習制度は一刻も早く改善を図る必要がある。

▼この記事が面白かったらいいね!

▼この記事をシェアする









▼netgeekをフォローして最新情報を受け取る

Comments (2)

Leave a Comment




Login to your account

Can't remember your Password ?

Register for this site!