青山繁晴「STAP細胞はある。ES細胞の混入とSTAP細胞があるかどうかは別論点ということを忘れてはいけない」
netgeek 2016年2月1日
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青山繁晴氏はまずはじめにメディアが「不勉強だった 小保方氏が手記出版」のようにネガティブに報じたのはおかしいと一喝する。
本の中身は決して小保方さん自身が過去の行動を反省することが本筋ではなく、自分視点で研究の過程で起きた出来事を振り返り、真実を明らかにするために書かれたものだった。それゆえ、最も重要なポイントは「STAP細胞はあるのか、ないのか」というところにあり、真実を追求する役目を負うメディアが作為的な見出しで、むやみやたらに小保方さん叩きに加担してはいけないと主張する。
続いて、再現実験に失敗したのは若山教授がいなかったからで間違いないと断言。
研究者の間では小保方さんは実験の天才で、若山教授は細胞を切るのが天才的にうまいということで有名だった。現在は研究に取り組む際は複数の人間がチームを組んで着手することが多くなっている。それゆえ、再現実験を小保方さん一人だけでやらせた理研は酷としかいいようがない。小保方さんが実験に望む前に「手技を磨く必要がある」といったのはそういう意味だったのだ。
実際に小保方さんは書籍にて「若山教授がいなかったから実験に成功できなかった」とはっきりと書いており、これは裏を返せば若山教授がいれば成功できたということだ。事実として若山教授が加工した細胞を使ったときは200回以上実験に成功していると小保方さんは言い切っている。にもかかわらず、若山教授は急に協力するのを拒否して雲隠れしてしまった。「はしごを外された」「ハメられた」と小保方さんが直感で感じたのもごく自然であろう。
青山繁晴氏は今後はSTAP細胞の業績を海外にとられる恐れがあると懸念する。
過去には山中伸弥教授がiPS細胞でノーベル賞をとったときには東大の派閥が全力で潰しにかかった。プライド、実績、予算配分をめぐって起こる争い。こういった研究者の汚い世界は一般人は知り得ないが、驚くほどどす黒い。STAP細胞については、また新たな名前がつけられたうえで別の万能細胞として発表される可能性がある。もしそれが海外で先に特許を押さえられたりすれば日本としては大きな損失ではないか。
最後に一つ。「何ですかこのタイトル?『あの日』って」
「『STAP細胞はあります』とか『STAP細胞は実現するか』にしないといけないのに。タイトル変えたほうがいいよ。これって出版社の編集者と相談して決めたんでしょ。可愛い女の子があの日から被害者になったってストーリーのタイトルになってるよ。」
公式動画もご覧あれ。2時間35分あるのでじっくり落ち着ける環境で視聴されたい。
すでに小保方さんが発表したSTAP細胞なるものはES細胞が混入したものという見方が強まっている。しかし、万能細胞というくくりではiPS細胞を上回る利便性をもつものが人工的につくれるようになっても何ら不思議ではない。地動説を唱えたガリレオ・ガリレイは裁判で糾弾されようとも「それでも地球は回ってる」という言葉を残した。小保方さんの「STAP細胞はあります」はこれに並ぶ歴史的な言葉になる可能性がある。
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