【珍商品】3ページ目から急激に難易度が上がる子ども向け風の塗り絵本
netgeek 2016年1月12日
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数ページ目から驚くほど難易度が上がる塗り絵本が発見され、ネット上で大きな話題になっている。その奇妙な構成の謎は、販売しているNPO法人の設立経緯に隠されているのだった。
タイトルはひらがなとカタカナだけで、表紙は可愛いキャラクターで埋め尽くされている。見た目は完全に子ども向けの塗り絵本だ。
描かれているのは「アニマル三国志」という神戸市長田区新長田で生まれたご当地キャラで、ゆるキャラとして活動する他、小難しい話が多い「三国志」を子ども向けにリメイクしたアニメにも登場する。
それでは、さっそく表紙をめくって、塗り絵を見ていこう。まず、1・2ページ目はキャラクター達が公園で遊んでいる絵だった。
難易度はやはり子どもに合わせているのか、とてもシンプルで、どんなに絵が下手でも楽しめそうだ。当然ながら、購入者はアニマル三国志のキャラクターの塗り絵が続くものだと思っていた…。
ところが、次のページをめくると絵のタッチは急変して、レベルが急激にアップする。なんじゃこりゃあああああああ!
▼描かれているのは三国志の登場人物の肖像画チックな絵だ。もはや白黒の絵として完成してしまっいるので、色のつけようがない…。
▼3ページ目以降は、こんなシュールな絵がずっと続くとのこと。
Twitterユーザーからは「後半が塗り絵って次元じゃない」「誰に向けた商品なの?」「何故こんなになってしまったのか」などと疑問のコメントが多く寄せられていた。
一体なぜこんな変な構成になってしまったのか?それには、ある漫画家の存在が隠されている。
「アニマル三国志」に関連する事業を行っているのは、神戸市の「KOBE鉄人PROJECT」というNPO法人で、「魔法使いサリー」や「鉄人28号」で有名な漫画家、横山光輝の偉業を称えるために設立されたという経緯がある。
▼数ある横山光輝の作品の中の1つが「三国志」だ。小中学校の図書館で一度くらいは見かけたことがあるのではないだろうか。
この漫画を読んで、中国の三国時代の歴史が好きになったという方もいるはずだ。投稿者によると、そんなコアな三国志ファンが集まるギャラリーで、例の塗り絵は売られていたとのこと。つまり、表紙や冒頭に可愛いキャラクターが載っていたのは、ファンを楽しませるためのジョークだったのだ。
ちなみに、アニマル三国志はこちらのYouTubeチャンネルで5話まで公開されている。大人が観ても面白い作品なので、是非ともご覧いただきたい。