マイナンバーと図書館カードの紐付けは反対。図書館員が解説する理由
netgeek 2022年12月26日マイナンバーと図書館利用者カードを紐付けることに反対する人がいる。一体何が問題なのだろうか?
答えは思想調査した過去があるから。
※現時点では国は貸出履歴を見ることはできないが、今度の懸念という解釈で読み進めてほしい
図書館がなぜこんなに図書館の自由、利用者の秘密を守ることにこだわるかというと、かつて思想調査や弾圧に加担した重い歴史があるからです。返却した本が貸出記録から消えるのも、調査できないようにするため。できる仕組みを許せば必ず検閲につながります。#図書館カード紐付けに反対します
— m oneill (@titypusprout) December 25, 2022
ちなみに、利用者の秘密は読書記録だけではありません。いつどこの図書館に行ったか行かなかったかも、守られるべき秘密です。
— m oneill (@titypusprout) December 25, 2022
こちらはTwitterで7,400リツイートされた投稿。確かに政府が力を持ちすぎる状況になると危険な統治に繋がりやすいわけで、そうならない仕組みにしておくことが肝要。一見便利に思えるマイナンバーは思わぬところで検閲を受ける恐れがあるということか。
しかしながら、そこまで心配するのは杞憂という意見があることも確か。紐付け反対の動きに対し、Twitterでは賛否両論が飛び交っている。
ネット上の反応
・恐ろしい…
・大げさに考えすぎなのでは?
・そんなにヤバイ本借りてるの?
・貸出履歴は見られたくない気がする…
・思想調査するならTwitterの投稿を見たほうがよさそう
・いや、図書館は時代遅れ。50年前とは違う
・紐付けられても図書館が履歴を消せばいいだけでは?
・昔の「居酒屋で政府批判したら捕まる」って話だね
・北朝鮮みたいになるってこと?
・図書館システムは本が返却された時点で貸出記録を消しているよ
・↑え、そうなのか
・借りパクは絶対減る
現時点では検閲は不可能だが…。
一つの例として岡山市立図書館のHPを参照すると令和5年1月18日からマイナンバーを図書館利用者カードのように使えるようになるが、HPの説明によると「貸出情報や登録情報がやりとりされることはありません」とのこと。
マイナンバーの紐付けについては他にも、保険証で病歴を、銀行口座で資産状況をとプライバシーが侵害されて良からぬことに使われる恐れがあると少なからぬ人が心配している。