捨てられた犬はブランケットだけが心の支えだった
netgeek 2020年5月31日
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2020年になる前日、とある家族は車から犬を降ろしてそのまま走り去ってしまった。残された犬は唖然とするまま。
唯一優しさが感じられたのはブランケットを残していった点だ。
犬はまだ子供で、捨てられたことを理解していないようだった。ここで待っていれば大好きな家族がまた戻ってくる。そう考えているようだった。
偶然通りがかったマリナ・タラシェブスカさんはこの状況を見てとても驚いた。通り掛かる人は皆、犬に関心ももたず去っていく。
マリナ・タラシェブスカさんは動物保護団体Dallas DogRRRの共同創設者であり、可哀想な犬をこのままにしておけないという気持ちが芽生えた。手始めに近所の人に話を聞いたところ、やはり捨て犬で間違いないようだ
この間、犬はブランケットに寄り添っており、これが唯一安心できるものであるようだった。マリナ・タラシェブスカさんが近寄ると走って逃げてしまうのだが、またブランケットがある場所に戻ってくる。何度か繰り返すうちに名案を思いついた。
ブランケットを持ってゆっくりと自分の家のほうに向かったのだ。目論見通り犬はついてきた。
家に入れてからカミラという名前をつけた。以前の家では良い扱いを受けていなかったようで、肉体的にも精神的にも健康面が心配された。
「家具の後ろに隠れて丸まっていました。触ることはできるのですが、体を硬直させて固まってしまいます」
首の後ろには傷があり、獣医はサイズがあっていない首輪をしていたことが原因と考えた。手術を受けて治療した。
時間が経つにつれてカミラは人間を信頼するようになった。
Dallas DogRRRの協力もあり新しい里親のもとへと移ってからは愛と優しさを学んだ。カミラはもう苦しみを味わうことはないだろう。