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鴨の雛たちを助けたい!誰か側溝の開け方教えて

netgeek 2020年5月30日
 

5月24日、側溝の開け方を教えてほしいという言葉とともに1枚の写真がアップされた。どのような状況なのか写真を見ればすぐに分かるだろう。

10羽の雛たちが取り残されている。

出典:https://twitter.com/nakagawakazuyu/status/1264480311250792448

撮影:中川賀之 Kazuyuki Nakagawa @nakagawakazuyu (Twitter)

Twitterで情報発信したのは水戸ホーリーホック所属のプロサッカー選手という経歴を持つ中川賀之さん。側溝の中にいる雛たち10羽を助けたいが、フタの開け方が分からない。日曜日で市役所は閉まっているということでTwitterで知恵を求めた。

雛たちはおそらく上から落ちたわけではなく別の入口から入って出られなくなったと推察される。

Twitterでは「片側の上下に外れ防止の部品がついているのが見えるのでもう片側のみを持ち上げればよい」「紐を引っ掛けて厚手の手袋をして持ち上げるべき」などという意見が寄せられた。

その後、通りすがりの人の協力もあり、見事に救出に成功した。

そして助けた雛たちをダンボールに入れて安全なところまで誘導することに。親ガモは雛たちの声を聞いてお利口についてくる。

途中で雛たちの声がしなくなったタイミングで親ガモが元の側溝まで飛んで戻ってしまうというハプニングもあった。が、最終的には誘導は無事成功。美しい写真が撮れた。

一連の様子は以下のYouTube映像にうまくまとめられている。中腰で誘導する様子とトコトコついてくる親ガモの様子がなんとも味わい深い。

なお、中川賀之さんは現在、プロサッカー選手のキャリアをスタートさせた地であるエクアドルの支援活動に取り組んでいる。エクアドルは新型コロナウイルスの影響を世界最大級に受けて困窮状態にあり、中川賀之さんのもとにも友人からのSOSが多く届いているとのこと。

また、水戸ホーリーホックでは日頃より小・中学校で道徳の授業や特別授業を行う活動に取り組んでいる。

中川賀之さん「今回の一連の行動は普段より小・中学生に伝えている内容の一つで、助けを必要とする人がいたら助けるという単純なものでした(今回はカモですが)。この取り組みを今後も継続して行い、次世代を担う小・中学生にメッセージとして届けていき、輝く未来につながればと考えております」

鴨たちは人間に親切にしてもらったことを理解して感謝していることだろう。心温まる救出劇であった。

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