NHKの災害ひらがな情報、英語にしない理由
netgeek 2019年10月14日
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ひらがなのほうが分かりやすい?
【がいこくじん の みなさん へ】
たいふう19ごう が きます。
あした の ゆうがた から よる の あいだ、 とうかいちほう と かんとうちほう の ちかく に きそうです。
きをつけて ください。https://t.co/E38blG9b9f pic.twitter.com/anIClQHstJ— NHKニュース (@nhk_news) October 11, 2019
NHKニュースの公式Twitterアカウントでは、「外国人の皆さんへ」と前置きされたうえでひらがなで警戒が呼びかけられている。さらにURLをクリックしてアクセスした先はひらがなでルビがふられている。
小学生にとっても分かりやすくする意図もあるかもしれない。
NHKとしては一貫して災害時にこの方針をとっているようだ。
【がいこくじん の みなさんへ】
たいふう19ごう の あめで
ひがい が でた ところでは、
きょう の ゆうがた から
あめが また たくさん ふる かもしれません。かわ の みず が あふれたり、
やま が くずれたりする かもしれません。かわ や やま の ちかくに いかないでください。 pic.twitter.com/Qdwjtgpw4R
— NHKニュース (@nhk_news) October 14, 2019
しかしながら、ひらがなだけの文章は非常に読みにくく、「外国人向けなら英語にしたほうがいいのではないか」という声が飛び交う。
被災のための「やさしい日本語」研究会の資料では、なぜひらがなで情報発信するのかその理由が解説されている。
まず大きな前提として情報発信側が必ずしも正確な英訳ができる環境にあるわけではないという事情があるようだ。さらに日本にいる外国人としてはひらがなが最も理解しやすいという声があることが分かる。もちろん英語発信も有効なのだろうが、両者がもつバランスをとってベストな選択がひらがなということなのだろう。
つまり「英訳できる人がいないから情報発信しない」という方針をとるのでなく、「できる限りのことをするためにひらがなで書いている」と解釈を変えたほうがいい。
ひらがなでの情報発信は日本人からすれば奇異に見えるかもしれないが、これで一人でも多くの命が助かると考えればやはり意義のあることなのだと理解できる。
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