シェルターで看護師として勤務する猫のウォルター
netgeek 2019年6月18日
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アメリカの動物保護シェルターでは看護師として働く猫がいる。その仕事はひょんなことから始まったのであった。
ちびっ子を安心させる包容力がすごい。
猫のウォルター(当時推定7歳)はニューヨークにいた元野良猫。健康状態が芳しくなく、親切な人に保護されたことでシェルターでの生活が始まった。
運ばれたとき、毛は汚れてじめっとしており、ノミに感染しているうえに足の感染症にかかっていた。マンクス症候群のせいで背骨が変形し、うまく歩くことができない。
しかしウォルターは持ち前の前向きな性格で健康になっていった。
シェルターのスタッフ「ウォルターはゆっくりと気分良くなったみたいで、施設内でも安心できる居場所を見つけたみたいでした。特にお気に入りの場所は麻酔をかけた猫が回復を待つ温かいヒーターがあるフロア。手術を終えた動物たちがここに来るとウォルターは近寄って毛づくろいなどして優しく接するのです」
その姿はもはや看護師。
「シェルターに来てから比較的すぐにウォルターは子猫に安全で快適な場所なのだと教える役目を負いました。本能的にそうなったんだと思います」
ウォルターはすでに全快の状態にあり、シェルターを卒業してもいい時期だったが、スタッフで話し合って、看護師としての仕事を続けてもらうことにした。
ウォルターは猫のみならず、犬や農場の動物にも寄り添い、優しさを見せた。
スタッフはウォルターの懐の深い性格に感心した。
動物はみんなウォルターを信頼している。
足がすっかりよくなって外を散歩することもできるようになった。
そんなウォルターはついに9歳に。
優しい性格は天からの授けもの。きっとこれからも看護師として活躍してくれるだろう。