頭脳プレーのチベットスナギツネに獲物を横取りされたヒグマ、「え?」って顔が可愛い
netgeek 2017年6月2日
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カメラの前に現れたヒグマ。なんと相棒がいた。
大きなヒグマの側にいるのはチベットスナギツネ。あの特徴的な顔をしていることで有名なキツネだ。
今日のターゲットはナキウサギ。穴を掘って暮らしており、草などを食べて平和に暮らしている。天敵の姿を見つけて早速高い声で鳴いて警戒する。
ナレーションは「チベットヒグマとチベットスナギツネはチームを組んで狩りを行います。ただし、チベットスナギツネがただついていっているだけの可能性もあります」と付け加える。確かにクマとは一定の距離を保っているようにも見える。
ここでは夏でも地面が凍っており、クマほどの腕力がないとウサギを引きずり出せない。クマが穴を一つ選んで掘り始めると、キツネはもう一つの出口で待機する。そして案の定、逃げ出したウサギは反対側の穴に逃げ、チベットスナギツネがタイミングよくGETするのであった。
ヒグマはその様子を「え?」という顔で見つめ、呆然としながら立ち上がる。腕力では勝っていても頭脳ではチベットスナギツネのほうが上だった。
出典:https://twitter.com/_Tea_for_One_/status/869532476800081920
この後、チベットスナギツネはウサギを少し食べた後に、地面を掘って埋めた。どうやらヒグマに分けるつもりは一切ないらしい。やはりチームを組んで狩りをしているというよりも勝手についてきただけだったようだ。
チベットスナギツネはその顔の通り、ずる賢い性格であることが分かった。
クマが愛くるしい目つきをしているのとは対照的に非常に信用ならない顔つきをしている。もちろん見た目で性格は判断できないという人もいるだろうが、一方で性格は顔つきに現れるという説があるのもまた確か。
ときに自然界で強い者が滅びて弱い者が生き残るのには理由があるのかもしれない。クマは腕力があるがゆえに横取りされると分かっていても巣穴を掘るしかなく、わずかな可能性を無駄に追い求めないといけない。それに対してチベットスナギツネは腕力がないがゆえに得する役回りを得ることができた。
ゲーム理論の題材にできそうな話だ。出口が複数ある巣穴では掘る係は絶対に損をする。そして役を交代することはできない。