西村ひろゆきが年下の部下にも「さん付け」する理由
netgeek 2017年4月21日
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その姿勢は徹底されており、年下の部下に対しても名前を呼び捨てにすることはなく、絶対に「さん付け」で呼ぶのだという。
その理由をひろゆき氏は「立場が変わったときにおかしいことになるから」と説明する。
西村博之「言われて気づいたことがあって、僕ってプライベートで相手を「お前」って呼ぶ人って5人もいないんですよ。会社もプライベートも含めて『お前』って呼ぶのは3人ぐらいしかいない。会社のスタッフも全部さん付け。僕はドワンゴっていう会社に絡んでたわけじゃないですか?僕は子会社の役員だったのでポジション的には上のほうになるわけですよ。そこで普通は「おい松尾」みたいなこと言うわけですよ。じゃあ僕がドワンゴの役員辞めました。松尾さんもドワンゴ辞めましたってなると、そのときに昔は『松尾さん』って呼んでたのに途中から『松尾』って呼び替えるのってすごく不自然じゃないですか」
これは確かに悩ましい問題だ。外国の企業であれば上司・部下の関係でも気軽にニックネームや呼び捨てで呼ぶことは珍しくないが、日系企業にそんな文化はない。立場が変わって気まずい思いをしたことがあるという人も多いだろう。
西村博之「なので僕は最初から『松尾さん』みたいな呼び方にしていく。どっちが偉いかは基本的に入れ替わるんですよ。僕が偉くなるかもしれないし、相手が偉くなるかもしれない。だからどんな相手であれ、基本的には敬称で呼ぶべきだと思ってる。なので『お前』って呼ぶことがない。年下でもそうです。ただあだ名は呼びます。けんすうとかね。」
※けんすうというのはミルクカフェ、nanapiなどのサービスで有名な古川健介氏。
西村博之「そういう意味では呼び捨てにすることほとんどない。放送では僕はぶっきらぼうに喋っているように見えるんですけど、けっこう気を使っているらしいですよ(笑)。ただ、僕は自分で意識したことはなくて、これは彼女に言われたんですよ。うちの彼女的には僕が電話で『お前さ~』って言っていると誰と話しているか分かっちゃうんですよ。例えば電話かかってきて、僕が『おう!』って反応した時点で誰からかかってきたか分かっちゃう。そういう言い方をする相手って僕はほとんどいないんですよ」
動画。
会社におけるポジションは絶対的な身分ではなくあくまでそのときの役割。西村博之氏が心がけるように年下の部下に対しても丁寧に接するというのは真似したい習慣だ。たとえ上司からであろうとも「お前」と言われるのを不快に感じる部下は多い。
ところでドラゴンボールのフリーザが理想の上司だという冗談を聞いたことがあるだろうか?
フリーザは直属の部下に対しても敬語を使い、丁寧に接していた。
▼相手の実力を認めて褒める。さらに直接スカウトまでする。器の大きい余裕のある上司という印象。
▼部下であるギニュー特戦隊にも敬語を使っている。名前はさん付け。
▼緊急時でも取り乱さず非常に上品。「追え!」「捕まえろ!」などと乱暴な言葉は使わない。
▼相手の実力を評価していることを再び口に出して伝える。これは嬉しい。正直なところ、こんな言葉をかけてくれる人は無条件で好きになる。
部下のマネジメントにおいては上司の人格が最も重要になると言われる。信頼される上司になるためにまずは部下をさん付けで呼ぶルールを自分の中につくってみてはどうだろうか。
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