【衝撃】マックスむらいがiPhoneケースのデザインをパクったことを全面謝罪
netgeek 2016年12月20日
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前回の記事:【炎上】「AppBankにデザインのAIデータ渡したら丸パクリされた」 iPhoneケースRAKUNIの社長が告発
謝罪はYouTubeの生放送で行われた。
端的に結論を言えば、マックスむらいはデザイナーがつくった複数案から一番いいものを選び、動画で紹介したものの、RAKUNIのデザインに酷似しているということには気が付かなかった。指摘されてから事態の深刻さに気づいた。
デザイナーがRAKUNIをパクったかどうかは不明。ただし、あまりにもそっくりなのでおそらくパクったのだろうということはマックスむらいと宮下社長も認めている。
謝罪動画の流れをざっと紹介したい。
炎上中、宮下社長とマックスむらいは株式会社トーモに直接訪問し、話し合いの場を持った。株式会社トーモの東智美社長は思ったよりも大きな騒ぎになったので説明する義務があると感じ、今回の生放送に出席した。
まずは東智美社長が言うには、5~6年の間、一緒に協力して仕事をしてきた仲なのにマックスむらいは自社利益を優先し「自分は喧嘩を売られている」と感じたとのこと。「ショックだし悲しかったのでFacebookに書きました」。
東智美社長はAppBankのOEM担当者に連絡したのに返信がないまま動画が消され、「あ、逃げたな」と感じた。「マックスむらいさんはRAKUNIのデザインにそっくりだと気づくはず。なぜ止めなかったんですか?」
マックスむらいは冒頭に「悲しい思いをさせてしまって申し訳ございません」と謝罪したうえで説明を始めた。「実用新案の知識が不足していて申し訳なかったなと…」
東智美社長「いや、実用新案とかじゃなくて見たら(パクリと)わかると思うですよね」
▼AppBankが発表したAppBankオリジナル「最高のiPhoneケース」。
▼株式会社トーモの人気商品「RAKUNI」。
▼株式会社トーモがAppBankに渡したAIデータ。また別の話としてOEMをつくる提携の話があり、デザインデータを渡していた。
マックスむらい「申し訳ございませんでした。私の落ち度でした。やってはいけないことというのは周囲から言われて気付かされたことでした」
東智美社長「うちのRAKUNIを知っている人からすればあからさまなパクリなのに大丈夫なのかな、仕事雑じゃない?というのはありました」
宮下社長「社内では、この世にないケースをつくろうという言い方ではなく、今一番売れているケースをつくろうという話だったんですね。だから色々なものを見ながらRAKUNIさんのも見ながらいいとこ取りをすればいいものがつくれるという考え方がありました」
東智美社長「私はずっと好きでお付き合いさせて頂いたのに、なんか流してやってるなと感じで…。昔はオリジナリティある尖ったものをつくってたのに…。最近の動画見てて、ディフェンスっぽい感じします」
マックスむらい「はい…」
宮下社長「はい…」
東智美社長「真似する会社じゃなかったっていう感じなんですよね。傷だらけになりながらもゴールに向かう感じだったのに今回の件は大分お粗末だったんじゃないかなと思いました。『あっ、うち切るつもりなんだな』と思いましたし、メーカーとしてちゃんと言わないといけないと思いました」
宮下社長「う~ん…」
東智美社長「ただSNSに書いたのは不適切だったかなと思って今日来ました。巻き込んでしまったみなさんにすいませんとか、ありがとうございましたという気持ちはあります」
マックスむらい「社会人としての気迫が不足していたと感じました。商品を紹介するだけでなく、業界全体のことも考えないといけないと思いました。」
対応が遅れた理由についてはマックスむらいが多忙でスケジュールがパツパツだったと説明。
マックスむらい「とりあえず『問題が起きた動画を非公開にしました』と報告を聞いて、その後Twitterを開いたときに『あ、何かが起きた』と感じました」
東智美社長「多くのメーカーさんがこういうことがあると泣き寝入りしているんですよね。今日、実際泣いたんですよ私」
宮下社長「つくっている人の本気度が感じられなくなっている。だからこの会社はもっとちゃんとしようよと思ってます」
東智美社長「昔のAppBankはそうでした。で、デザイナーさんは真似されましたね?」
宮下社長「それは『そう思う』としか言えないです。RAKUNIが売れてるから真似したんだろうと…。背面ケースがこれからくると考えて、その代表格がRAKUNIで…上のチェックも甘かったなと」
東智美社長「で、お渡ししたイラストレーターで開けるデータとすごく似たデザインになってたんですね。データの作り方としても似過ぎだよねって思うところがありました」
宮下社長「それはそうだと思います。はい」
東智美社長「メディアからの問い合わせも来てます。そこの事実関係は知りたいです」
宮下社長「聞いた話ですけど『模写したようなことはない』と聞いています。また正確に確認するつもりです」
東智美社長「あと実用新案は小さなメーカーのお守りみたいなものなので、それを盾に戦うつもりはないです。周囲から指摘されたのでそこはそういうつもりではないと説明しておきます」
マックスむらい「社内でどういうプロセスでデザインがあがってくるのかということをちゃんとしないといけないなと思いました。動画を撮った私としての話では、何案かあった中で私が選びました。RAKUNIと似ていると思わず、直感でいいと思ったものを選んで紹介する動画を撮りました。私としての問題があったと感じていますので申し訳ございませんでした。以降、気をつけます」
放送は終始、AppBankが謝って終了。
今回の不祥事はよりによって取引先のデザインをパクるというとんでもない事態で佐野研二郎もドン引きするレベル。上場企業として世に発表する前にしかるべきチェックは行うべきだった。今後はデザイナーへの厳しい聴取が必要だろう。
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