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残業代を払いたくないブラック企業経営者がYahoo知恵袋に投稿した相談がヤバイと騒ぎに

netgeek 2016年9月27日
 

洋菓子店を経営する社長が元従業員から残業代を請求されて困っているとYahoo知恵袋に相談している。どうしても残業代を払いたくないようで無理矢理な理屈を主張する様は度肝を抜かれてしまう。

どうやら雇ってあげた従業員に裏切られたと考えているようだ。

会社経営者です。社員から残業代を請求されて困っています。怒りが治まりません  どなたか知恵を貸してください。

勝手にタイムカードのコピーを取っていた様です。だから手書きで新しく書き直しました。既に退職している社員(10名)から、残業代を請求されました。何度か、内容証明も来ましたが、無視していました。すると・・・  労働基準監督署から呼び出しがありました(どうやら社員達が訴えた模様)

タイムカードのコピー取り、提出していて、それを元に残業代の支払いを命じられました。 たくさんの人数で支払えない金額だった為、会社基準で管理職だから支払う必用がない旨を労働基準監督署に伝えました。すると・・・  「会社都合ではなく、労働法の管理職に準じていないので、請求者全員、管理職に該当しないので支払い義務がある」  と言われました。また、  「提出された給与明細に管理職給はない」  とも言われました。

請求されている残業代を支払わず裁判になったらどうなりますか?社員達の平均労働時間は1ヶ月で420h~480hぐらいでした。 念の為、社員達のタイムカードは手書きで書き直しました。これでなんとかなるでしょうか?社員達を管理職扱いにしたので残業代は支払わなくても良いと思うのですが、どうなのでしょうか?確か、管理職なら残業代はないですよね?これは何かの嫌がらせ、または言いがかりでしょうか?

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1173240756

相談をしているのはアカウント名「銀座ちょい悪オヤジ(ginnza_cyoiwaruoyaji)」さん。登録日は2011年でこの他の質問や回答はなし。どうやら窮地に立たされたタイミングで昔から使っていたYahooのアカウントを使って助言を求めたようだ。

相手は元従業員10名と多く、すでに労働基準監督署も動いているということでかなり切羽詰った状況だ。姑息なのはわざわざタイムカードを手書きで書き直して偽装工作をしている点。この社長相手では、タダ働きさせられた元従業員たちが結束して戦おうとしているのにすごく納得感がある。

この相談にはもちろん反発の回答が殺到する。

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急に管理職扱いにして残業代を発生させないようにしても無駄。やっていることが卑怯すぎて本当に経営者以前に人として信用できないという印象を受ける。中にはいわゆる「釣り」と考える人や、実は立場は逆で元従業員が経営者になりすまして投稿して意見を求めているという考察もあった。

その後のちょい悪オヤジさんの補足。

補足残業内容ですが・・・  こちらが指示したことが多く、遊びなどの残業でないのは承知です。  新しく採用してもすぐに辞めるので慢性的に人不足であり仕方ないと思います。  販売職はお店の営業時間(13~14時間)が勤務時間。  製造は、朝5時から23時くらい

これぐらいを労働時間としたいのに1日→9時間以上から残業計算にされてしまっています。  せめて上記を勤務時間にしそれ以上の時だけ残業なら理解出来るのだが・・・

業種は洋菓子店、製造販売です。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1173240756

勤務時間は驚くほど長い。洋菓子の製造・販売は体力仕事で腰を壊したりする人も多いのに…。給料については不明だが、現状で残業代を払う余裕がないという回答を見る限り、店は儲かっていないのだろう。経営者はよく「残業代なんて払ってたら店がやっていけない」と言うが、そもそも労働基準法を守れないのならばもうその時点で経営は破綻しているということを認識してもらいたい。

このちょい悪オヤジさんは同意を求めて相談したにもかかわらず、返り討ちに遭う結果となった。もう会社を倒産させるしかないのではないか。

▼質問が削除されてしまうかもしれないので念のためにキャプチャ画像も載せておく。

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このようなブラック経営者がいるから日本の労働環境は一向に改善しないのだ。労働基準監督署には厳しく仕事をしてもらいたいものだ。ところで、あなたはマネーの虎に出ていた南原竜樹社長を知っているだろうか。その後、会社が実質的な破産状態に陥ってホームレス寸前にまで落ちぶれた南原社長はどん底を経験し、現在また復活することができた。

ちょうど今日、南原社長がしくじり先生に出演したので番組の様子を少し紹介したい。

▼一時期はマネーの虎で札束を積み上げて出資するほどだったのに、あっさり経営に失敗した理由について。

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▼南原竜樹社長は部下に対する扱いについて大いに反省した。

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▼そして導き出した結論がこちら。これこそあるべき経営者の姿だろう。

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▼失敗を経験してかなり成長した南原社長。ここが優秀な経営者になれるかどうかの分かれ目。

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▼会社の財産とは何か?お金ではない。社員だ。

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資本主義に対して人本主義という言葉がある。資本が価値を生み出す原動力となる社会が終わり、人が価値を生み出すようになったという意味で名付けられた言葉だ。農業社会や工業社会では設備投資をする資金力こそが競争力の源泉となっていたのに対し、現在はよりアイデアやクリエイティブな才能が収益に結びつきやすくなっている。

単純作業は機械やAI(人工知能)にやらせればいい。人間は機械ができないような創造的な仕事をするべきなのだ。そのような時代の流れにおいて人材はまさに人財。転職が一般化した今、経営者は「雇ってやっている」と上から目線で考えるのではなく、「働いてもらっている」と謙虚に捉えるべきであろう。

ちょい悪オヤジさんには今回の失敗を教訓にどうしたら経営がうまくいくのか考え直してもらいたい。

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