堀江貴文「飲食店の味付けは顧客の最大公約数を狙え」
netgeek 2016年7月10日
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この日の相談はたこ焼き屋を経営する方から集客についての質問。
「横浜駅近くにたこ焼き屋を開店しました。4坪で月300万円の売上を見込んでいるのですが、400万円を狙いたいです」。この経営者は現在、新たな施策としてチラシの配布、メディアに取り上げてもらうこと、ドリンクの拡充、宅配サービスなどを考えているという。この他に認知度を高めて集客数を増やすにはどのような方法があるのか?ホリエモンにアドバイスを求めた。
ホリエモンの回答は「その店でしか味わえない美味しい味をつくってソーシャルメディアで取り上げてもらうのがいい」というもの。
回答自体はオーソドックスで、要するに他店と差別化した商品をつくって宣伝するというもの。小規模なたこ焼き屋であれば、プロモーションはソーシャルメディアでバズらせる(拡散)のが最も費用対効果はいいだろう。
ただ、ホリエモンは本当に美味しいたこ焼きはつくるのが大変なので実はカレーのほうがオススメと語る。
堀江貴文「この人本当に美味しいものつくれないんじゃないですか?本当はカレーのほうがいいと思う。カレーって味のバリエーションとかつくりやすいんですよ」
小田吉男「カレーは人によって好みが違いすぎて難しいよ?」
堀江貴文「好みは最大公約数にすればいいんですよ。CoCo壱番屋のカレーなんかそう」
小田吉男「CoCo壱番屋ね。そうするとCoCo壱番屋になってくるってことね」
堀江貴文「でも、カレーは日本人の国民食で嫌いなやついないからジャンルを細分化してもいけると思う」
小田吉男「うん…うん…まぁ、嫌いなやつはいないってことね」
堀江貴文「そう。総じて嫌いなやついないし、ジャンルをけっこう細分化してもカレーだったらいけると思う」
▼(参考)CoCo壱番屋を運営する㈱壱番屋(いちばんや)の株価推移。
比較的、味にハズレができにくいカレーはその店独自のオリジナル味を追求しても最大公約数を狙いやすいということか。
料理の腕前がなくてもつくりやすく、顧客満足が得られやすいものであればリピーターも獲得できそうだ。また、チェーン展開を狙うにあたっても、誰でも作りやすいということは規模の拡大を目指す上で大きなメリットとなりうる。
よく飲食店は顧客にアンケートを取ると、味に対する意見がばらばらになり、何が答えか分からなくなるという。「味が濃すぎる」と「味が薄すぎる」という意見を受け取ったとき、店主はどうするべきなのか。その際、経済合理性があるのはホリエモンが主張した最大公約数を狙うというのが正解であろう。
ホリエモンがズバリと正解を言ってくれる動画はこちら。※本題は1:15から。
もともとITで起業し、今はロケットをはじめとした宇宙開発に注力しているホリエモン。どうして飲食店のことについてもこんなに詳しいのかが不思議なくらいだ。さすが、サイバーエージェントの藤田晋社長が自著にて「私は堀江さんほど頭のいい人に出会ったことがありません」と書くだけのことはある。