【注意】USBメモリを「安全に取り外し」しない人はWindows10にアップグレードするとデータが消滅する
netgeek 2016年6月17日
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「安全に取り外し」を選ばなくても問題が起こることはほぼなかったUSBメモリ。Windows10では事情が大きく異なる。
つまり、Windows7を使っている人がUSBメモリを引っこ抜き、Windows10にアップグレードしてからUSBメモリを差し込むとデータが消えるという話。これは恐ろしい罠だ。Windows10はまるでスパムウェアのようにアップグレードを促してくるため、知らない間に予約が入っていてシャワーを浴びて出てきたら10になっていたという話も聞く。
そのような場合でも何も考えずにUSBメモリを差し込むとデータが消えてしまう恐れがあるのだ。さらにツイートにもある通り、バックアップがなければ修復は不可能だという。
また、友人間でデータをやりとりするときも注意が必要。
▼Windows10と7の間で引っこ抜いてやりとりするとデータが消滅する。
▼もし誤って引っこ抜いてしまったときはそのままWindows10に挿し直せばOK。10→7→10の流れは100%アウト。
▼これまで稀にUSBメモリのデータが消えることはあったが、Windows10の普及で一気に罠にかかる人が増えた。
仕組みについて解説。
▼Windows10と7とではインデックスの仕様が違う。
▼詳しい解説についてはこちらの記事も参照あれ。
NTFSでフォーマットされたディスクを、これをWindows10に挿して使うと、最新のLFS 2.0というフォーマットで使用されます。そして、安全な取り外しを行うときに、わざわざ古いLFS 1.1に変換しています。
この使用法なら問題ないわけですが、これを無理やり取り外し、Windows7に挿すと問題が発生します。 Windows7はLFS2.0に対応していないので、これを破損したディスクとして認識します。そこで、チェックディスクを行うと、データーが消えてしまうようです。
悪いのはどちらかと言うとLFS2.0に対応していない7のほうが悪いです。最後に、「安全な取り外し」はどんな時でも必ずしましょう
▼ネット上では実際にデータが破損したという人も登場した。ファイル名が文字化けし、一部ファイルが開けなくなっている。
画像出処:「あべ @3140Pmub」さん
さらに、この現象はUSBメモリだけでなく、外付けHDDでも起こりうるということで、本当に最悪の事態が起きかねない。面倒なトラブルとは無縁のMacユーザーが羨ましい限りだ。
念の為に安全に取り外す方法を紹介しておく。
▼画面右下の三角形のボタンをクリック。USBメモリのマークの上で右クリック。
▼「USBの取り出し」を選ぶ。
▼「安全に取り外すことができます」と表示されたら引き抜いても大丈夫。
現在netgeekではUSBメモリの扱い方についてアンケートを実施中。案の定、引っこ抜く派が多くて危険だ。
USBメモリは…
— netgeek (@netgeek_0915) June 17, 2016
もとはといえば互換性のないWindows10をつくったうえに、しつこくアップグレードをさせようとしてくるマイクロソフトが悪いわけだが、文句は言っても無駄だろう。まさかの落とし穴なので、学校の友達、職場の同僚、先輩後輩などに教えてあげてほしい。
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