堀江貴文が女子高生起業家の椎木里佳に「上場が目標とかちっちぇーな笑」
netgeek 2016年4月15日
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椎木里佳ちゃんは中学3年生のときに事業内容も決まらないまま起業し、その行動力がスゴイとメディアで絶賛され始めた。
参考:中3で起業して社長になった椎木里佳ちゃんがぶっ飛んでる8つの理由
実は父親はアニメ「鷹の爪」で有名な株式会社ディー・エル・イーの椎木隆太社長。父親の影響もあって起業を志したのだろう。肝心の事業については10代の女子をメインターゲットにしてマーケティングアドバイザーなどを務めており、収入は新社会人並はあったという。
そんな椎木里佳ちゃんの目標は自身の会社を東証に上場させること。大変立派な目標だが、ホリエモンに言わせれば小物感漂う小さい目標だという。
元のニュースはこちら。
歯に衣着せぬ物言いで「ちっちぇーな」とバッサリと切り捨てる様子は実にホリエモンらしい。いつもの結論だけ言ってその理由を説明しないスタイルだ。もっとも今回に限っては上場を目標にすることの間違いについては事細かに説明しなくても十分理解できよう。
▼このツイートは当の本人の目にも止まったようで、あくまで上場は通過地点と補足コメント。
なお、椎木里佳社長とホリエモンは決して仲が悪いというわけではない。過去にはそれなりに交流もあったはずだ。ホリエモンは先輩経営者として背中を見せ、もっと大きな目標を目指せと応援する意味も込めてツイートしたのだろう。
なお、椎木里佳社長は高校を卒業し慶應大学に進学したので現在は「女子大生起業家」になっている。
8歳の時点で憧れていた人は堀江貴文。見た目は普通の女の子ながら野心で一杯で競争が好きなところはどこかホリエモンに似ているのだろう。日本で上場することなど目標にせずにもっと世界を変えるとか、人々の生活を変えるような経営理念に基づく目標を立てて欲しいものだ。
また、netgeek編集部では上場を一つの目標にするということにさらなる疑問を投げかけたい。そもそも上場することは正しいのだろうか?
椎木里佳社長が現在行っているのはIT系やマーケティングなど元手が少なくてもできる事業であり、上場の最大の動機となる資金調達を行う必要性がさほど感じられない。ただ無条件に「上場している会社はすごい」というイメージで目標にしているのではないか。
なお、東大在学中に創業したオン・ザ・エッヂで上場し、後にライブドアを買収して躍進したホリエモンは「資金調達に困っていなければ上場するメリットはない」と断言する。ライブドアの株主総会で株主から散々文句を言われ、気苦労が絶えなかった堀江社長は上場することのデメリットを切に感じたのだ。
ホリエモンが2014年にホリエモンチャンネルにて、資金調達面以外は上場するメリットはあまりないと語っている動画もご覧あれ。
巨額の設備投資が必要で資金力がビジネスの成否を左右する事業ならともかく、ITやアイデア勝負のマーケティングビジネスであれば実は上場することのメリットは薄い。あえて資金調達面以外のメリットを挙げるならば、上場しているという信頼度と知名度がアップするぐらいだろうか。
非上場で巨額の企業価値を持つベンチャー企業は「ユニコーン企業」と言われることがある。上場は目標にするものというよりもそもそも資金調達の手段。組織を引っ張る経営者としてはもっと経営理念とビジョンをがっちりと固めれば、従業員が一丸となって目指せる目標ができるのではないか。
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