オーストラリアで発見された「アオミノウミムシ」という手乗りサイズの美しいドラゴン
netgeek 2015年12月4日
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オーストラリアの海岸で非常に珍しい「アオミノウミウシ」という生物が発見された。アオミノウミウシはイカやタコと同じ軟体動物で、白と青の幻想的な縞模様をしている。
参考1:Featured Creature: Blue Dragon
参考2:Rare Sighting of a “Blue Dragon” Spotted on the Shores of Australia
息を飲むほど美しい写真はこちら。漂う姿はまるで竜。海外では「ブルードラゴン」と呼ばれている。
生息している地域は温帯もしくは熱帯で、大西洋や太平洋、インド洋の海上を浮遊している。ウミウシ図鑑によると、日本国内では八丈島の周辺で見ることができるそうだ。
ドラゴンと呼ばれているのでかなり大きいのかと思いきや、実は驚くほど小さい。
▼アオミノウミウシは通常、成長しても3センチ程にしかならない。こんなミニサイズだったのか!
▼しかし、稀に5センチ程に成長することも…。正確なサイズは不明だが、この写真の中央に写っているアオミノウミウシは通常よりもかなり大きそうだ。
そんな小さなアオミノウミウシが捕食するのは自らよりも遥かに大きい「カツオノエボシ」という猛毒の生物。
なんと、アオミノウミウシはカツオノエボシを食べ、刺胞(毒針のようなもの)を体内に貯蔵することができる。アオミノウミウシはその刺胞を使って敵から身を守ることがあるので、念のため素手で触るのは控えた方が良い。
海上ではクールなアオミノウミウシ。陸に上がると、残念な姿に…。
まるで土下座をしているような姿だ。もしも遭遇することがあれば、かっこいいドラゴンの姿を暖かく見守ってほしい。