堀江貴文とサイバーエージェントがつくった755、20億円の投資が失敗に終わり社長交代
netgeek 2015年7月24日
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7/23、サイバーエージェントの第3四半期決算説明会で不思議なことが起きた。
あれだけド派手に芸能人を使い、早々にテレビCMまでやったトークライブアプリ「755」についてほとんど触れられなかったのだ。資料には25スライド目にちらりと755の名前が出てくる程度で具体的な数字が全く説明されない。
おかしいと思った説明会参加者はすぐに手を上げて質問。その結果、驚愕の事態が発覚した。質疑応答の要約が公開されているので紹介しよう。
755の今後の成長戦略は?
芸能人・著名人に紐づくファンをベースにしたアプリだと、著しい成長拡大が見込めない。現在、サービスを転換中。今月から、サイバーエージェント本体の取締役を「755」の代表取締役に就任させ、一般ユーザー同士での交流や回遊を促すようにサービス 打開を進めていく。 冬にかけてリニューアルを行い、その後、一気に伸ばしていく考え。
ええええええええ!?なんだってえええええええ!あれだけ好調に見せていた755は実は社長が交代に追い込まれるほどの窮地に陥っていたのだ。今後は大きく方針を転換して一般人のトークを盛り上げる方向にシフトしていくという。
慌てて7gogoの会社HPを見ると、確かに社長の名前が変わっていた。うわああああああああああ!
▼代表取締役社長は「森正樹」とあったのに…。
▼宮崎聡社長に。
一体いつの間にさり気なく変えられていたんだ。おそらく、説明会で質問がでなければ気づくこともなかったと思う。株式会社7gogoのお知らせ・ニュース欄には何も告知されていなかった。
森正樹元社長は新卒で入社したサイバーエージェントで社長室に配属され、その後すぐに7gogoの社長に指名された。しかし、就任当時のインタビューを見てみると全く自信がなかったようだ。
社長の藤田との会議の中で突然「ところで君、将来的にどうしたいの?」と聞かれ、そこで「経営者になりたいです」と答えたところ、「じゃあ、やってみる?」ということになり、今に至ります。
実を言うとはじめは完全に萎縮してしまい「僕で良いのですか?」とリアクションをしてしまった記憶があります。が、なにせ急な事だったので頭が真っ白になっていて、その時の記憶は曖昧だったりします。
まだ右も左も分からない状態で大役を任されて気の毒だったのかもしれない。もともとホリエモンの「サイバーエージェントはどうしてLINEのようなコミュニケーションツールをつくらないの?」という一言から始まった755。莫大な投資をすでにしてしまった以上は簡単には撤退できない。サイバーエージェントの正念場はこれからだ。
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