Appleのロゴをデザインしたカリスマデザイナーが日本のある会社のロゴもつくっていたことが判明
netgeek 2015年2月15日
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Appleのロゴマークは今やあまりにも有名だが、それをデザインしたのがRob Janoff氏というのはあまり知られていない。
きっかけはスティーブ・ジョブズがカリフォルニアのパロアルトにあるPR会社Regis McKennaと取引していたときにそこで働いていたRob Janoffにロゴの制作も依頼したことだ。しかもついでだからと「タダで」と要求。
Rob JanoffはまずAppleという社名からリンゴをモチーフにしたデザインにしようと考え、大量のリンゴを買ってきて切ったり、様々な角度から眺めてみたりしてアイデアを練った。
最終的に出来上がったのは噛じられていないリンゴと噛じられたリンゴ。ジョブズは噛じられていないほうはさくらんぼに見えるかもしれないからという理由で噛じられたほうを選んだ。
その後、カラフルなリンゴのロゴは時代とともに色を変えたが形は当時のままを保っている。
さて、この長きにわたって愛されるロゴをつくったRob Janoffがなんと日本の会社のロゴもつくっていたことことをご存知だろうか?
クルーズ株式会社(資本金4億3,004万円)は2001年に設立されたゲーム開発会社。現在は東証JASDAQに上場しゲーム、eコマース、CROOZblogの運営などを事業にしている。
同社は小渕宏二社長が発した「世界を獲りにいくのにふさわしいロゴが欲しい」という一言をきっかけに最高のロゴをつくるプロジェクトを始動させた。当初はダメ元でRob Janoffに依頼したのだが、あっさりと承諾をもらい、CROOZの熱意をありったけ伝えた。
何度も面談を重ねビジョンを説明しつつコンセプトを水にすることに決定。
ロゴの案をどんどん出していき、議論を深める。みんな真剣だ。
そしてついに出来上がったロゴがこれだ。
シンプルでいて美しいツヤのあるロゴデザイン。コンセプトは次のように説明されている。
水は万物の根源であり、あらゆる環境に柔軟に対応し、0から1を生み出し、それをまた0にもします。優しくもあり、強くもある、そして、どんな環境にも柔軟に対応できて、人類にとってかけがえのない存在である「水」をコンセプトに制作しました。
野暮な話だが、デザイン制作費はきっとけっこうな値段がしたのだろう。いくらかが気になる…。netgeekもこういうロゴが欲しい…。
Rob Janoff氏からのメッセージはこちら。
このロゴは私たちがCROOZの為にデザインし、2014年1月6日、CROOZの仲間である全従業員が集まる 全体会議にてベールを脱ぎました。このロゴは“水の世界”を象徴し、水の惑星CROOZを現しています。また、その形はCROOZの”C”をも表現しています。
―Rob Janoff
シンプルでミニマリズムを重視している点はやはりAppleのロゴと通じるところが感じられる。クルーズ株式会社はこのロゴを武器にどんどんブランド力を高めていくことだろう。