新発見!カワネズミは体毛に蓄えた空気を吸っている
netgeek 2020年1月10日
|
動物行動学者であり、鳥取環境大学で環境学部学部長、大学院研究科長を務める小林朋道教授が非常に面白い情報を投稿した。
カワネズミは水中でも呼吸している。
水のなかで、体毛中に蓄えた空気をアクアラングから空気を吸うようにして利用していると考えられるカワネズミ。この生物学的に極めて重大な現象を発見した森本さんは、水中で獲物を待つときの戦略ではないかと考えている。まもなく論文が出版される。 pic.twitter.com/g0cqyJ5eci
— 小林朋道 (@Tomomichikobaya) January 9, 2020
動画を見ると獲物を捕獲しようと狙っているのか、水中で物陰に隠れて待機するカワネズミが映っている。ネズミが水中にいるだけでも驚きなのだが、注目すべきは体の表面についた空気の泡だ。
カワネズミは以前から体毛に空気がついて銀色に光っているように見えると有名だったが、最新の研究によるとなんとこの空気を吸って呼吸しているとのこと。映像では鼻先についた空気が浮上せずにまた体内に吸い込まれる様子が確認できる。
体全体が空気の層で覆われており、鼻先を通じて空気が吸えるということだろうか。詳しいことは論文を読んでみないと分からないが、スキューバダイビングで空気を補充する酸素ボンベを身につけている状態に似ていると言えるだろう。
また別の映像ではカワネズミが水中に飛び込み、器用に魚を捕まえるシーンが見られる。
やはりネズミでありながら特殊な機能を持ち合わせていることは間違いない。まさかこんなことができるとは驚きだ。