【衝撃】メルカリの新卒採用9割が外国人
netgeek 2018年10月9日
|
吉と出るか凶と出るか…。
メルカリはなんと新入社員50人のうち44人が外国人。噂ではトランプ大統領が規制を強めたせいでアメリカでの就職が難しくなり、日本に流れてきたという話も聞く。
さらに44人のうち32人がインド人。ITに強い人材を集めたということだろう。
どうやらメルカリは本格的にグローバル化を進めているようだ。しかしながら日本のIT企業が海外に進出するのは難しいという見方もある。IT技術では海外のほうが圧倒的に上で、国内マーケットで成功したからといって海外でも勝てるとは限らないのだ。
メルカリの財務状況を見てみよう。
フリマ事業のメルカリ単体では売上334億円、営業利益74億円となかなかの数字。しかし落とし穴はここから。
その他の事業や海外も含めると、売上357億円、営業利益△44億円、当期純利益△70億円と赤字に転落してしまうのだ。
株主総会では赤字が問題視され、社長に厳しい言葉が投げかけられる場面もあった。経営陣としては現状に満足することなく海外進出を狙いたいのだろうが、株式市場はあまり評価していないように思える。上場時5,000円ほどあった株価は今では3,000円台にまで低迷。
株主としては、リスクのとり方を押さえて無謀な挑戦はせず、主力のフリマ事業で黒字を出してほしいというところだろう。
なお、サイバーエージェントの藤田晋社長は日本のIT企業の海外進出に懐疑的で、2013年の時点で興味深いブログを書いている。
「来年みんな帰ってきますよ」
「来年は海外撤退ブームですよ」取材で自分が答えていたのを思い出しました。
黎明期からインターネット村で生き残ってきた立場で言わせてもらえば、消えていったほとんどは、波に流されていた人たちです。
長老になってくると海の怖さを熟知しているので、嵐の日に、「あの若者、海に出たのか!?」みたいな気持ちになることがあります。
これは経験者だからこそ語れる話だ。国内ではITの技術力が強みであっても実はグローバル規模ではむしろ弱みになるというのはありえる話。いくら優秀な外国人で補強しようともカルチャーがあわず、すぐに辞めてしまうという話もよく聞く。
過去には楽天やDeNA、GREEも海外進出に挑んだが、成功したという話は聞かない。それどころか撤退したというニュースを度々目にする。
今回のメルカリの一手は数年後に吉と出るか凶と出るか…。
Comments (5)