エビデンスがないと小川榮太郎を訴えた朝日新聞、「エビデンス?ねーよそんなもん」と言っているのが見つかってブーメラン
netgeek 2017年12月27日
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朝日新聞が小川榮太郎氏に訴訟を起こしたと公表したのは12月25日のこと。朝日新聞は森友・加計学園問題で捏造や虚報を行ったことはないと反論し、名誉や信用が毀損されたとして東京地裁に訴え出た。
他方で同じ日に公開された日刊ゲンダイの記事が波紋を呼んでいる。
朝日新聞で論説委員を務める高橋純子氏が日刊ゲンダイのインタビューに応じており、その中でもとりわけ「安倍政権の気持ち悪さ伝えたい」「エビデンス?ねーよそんなもん」という一文が目に飛び込んでくる。
どうやら高橋純子氏は昔から自分の主張を伝えるためならエビデンスがなくてもいいという考えをもっており、安倍総理のことを気持ち悪いと思っているとのこと。日刊ゲンダイのインタビューから問題箇所を抜き出してみた。
安倍政権の振る舞いや政策を正面から論じても読者はピンとこない。政府もヘッチャラです。なぜなら、向こうは百も承知で「人づくり革命」「1億総活躍」をはじめとする、欺瞞的で、人間を道具扱いするかのごときキャッチフレーズを次々と繰り出してはばからないからです。欺瞞を正面から論破するのは難しい。だから「なんか嫌だ」「どっか気持ち悪い」などといった自分のモヤモヤした感情をなんとか言葉にして読者に伝えないと、権力に対峙したことにならないんじゃないかと思うんです。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/220001/5
安倍政権はぷよぷよしたゼリーみたいなもので包まれている感じがします。いくら批判しても、吸収されたり、はね返されたりしてしまうもどかしさがあります。
人間のルサンチマンをあおって利用するなんて、政治家として絶対にやってはいけないことだと思います。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/220001/7
あらゆることを損得の基軸に落とし込もうとする安倍政治が、私は嫌い、というか、なんか悔しい。
冒頭の「エビデンス?ねーよそんなもん」という言葉は、朝日新聞のコラムをまとめた書籍「仕方ない帝国 」(高橋純子著)で確認することができる。表紙は安倍総理の顔をコラージュしたもので非常に不気味という印象。
出典:https://twitter.com/tanji_y/status/945584636230434816
小川榮太郎氏の主張にエビデンスを求めた朝日新聞が同じタイミングでエビデンスなく安倍総理を「気持ち悪い」「欺瞞」などと批判するのはブーメランではないか。他人に求めることが自分はできない。矛盾という言葉がぴったり当てはまる。
また高橋純子氏は2009年にとんでもない誤報を出して「報道と人権委員会」から誤報認定されていたことが分かった。朝日新聞も事実無根と認め、該当部分と一部記事を削除したうえで謝罪している。
参考:派遣切り、限界集落…そこに「共産党」―ルポにっぽん(朝日新聞)
記事で批判された元組合長が人権救済の申し立てを行い、「報道と人権委員会」が調査していた。
記事の末尾には「高橋純子」と署名があり、続いて追記で「この記事で一時、奈良県川上村の元森林組合長(85)が、民主党と共産党との「選挙協力」を「主導している」とあるのは、事実ではありませんでした。元森林組合長や関係者におわびし、関係する記述を削除します」とある。
喉元過ぎれば熱さを忘れる。
このような失敗を経験したにもかかわらず、高橋純子氏は2017年の出版本で「エビデンス?ねーよそんなもん」と堂々と書き連ねている。本当に反省しているのなら、この箇所は間違いなく削除しているはずだろう。
もはや朝日新聞は偏屈な政治活動団体。メディアとしては完全に終わっている。
朝日新聞・高橋純子氏が「安倍政権の気持ち悪さ伝えたい」という。しかし新聞は本来、主観的な「気持ち」ではなく客観的な事実を伝える報道機関だ。高橋氏が発したこの一言からはよく分かるように、朝日新聞はとっくに報道機関としての責務をドブに捨て、単なる扇情的な宣伝機関になっているのである。
— 石平太郎 (@liyonyon) December 25, 2017
ちなみに「仕方ない帝国」はAmazonのカスタマーレビューで低評価の集まり方が凄いので是非一度は見てほしい。
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