【話題沸騰中】ヘルプマークを知らなかったせいで後悔した話を漫画にしてみた
netgeek 2016年7月12日
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電車に乗っていたところ、見慣れないカードをカバンにつけている人がいた。その時の様子がマンガになっている。
▼投稿者が電車に乗り、座席に座っていたところ、挙動不審な男性が近くに立っていた。カバンには見たことのないカード。
▼次の瞬間、その男性が倒れた!介助しようとするも「大丈夫です!」と強く言われ、何もすることができない。
▼席を譲ろうとするも、「座りなさい!ここは健常者のための席でしょう!」と言われ、この男性の状況を悟る投稿者。
▼後で調べてみると、カバンについていたのは「ヘルプカード」というものだった。もし、このカードを知っていれば…。
心が痛くなる体験談で、投稿者の気持ちがひしひしと伝わってくる。筆者も、このマンガを読むまで「ヘルプカード」の存在を知らず、もしかしたら近くで苦しんでいる人に気づいていなかった可能性もある。投稿者の思いを活かすためにも、改めてこのカードについて調べてみることにした。
このカード、正式には「ヘルプマーク」という名称で、東京都が2012年から配布しているものだ。
▼東京都の啓発ポスター。
障がいを持って生活している方が少なからずいる中、場合によっては外見だけではそれが分からない。聴覚障がい、知的障がい、あるいは難病や妊娠初期の方まで、周りの理解と助けが必要な場合に役立つカードだ。
義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成したマークです。
(中略)
ヘルプマークを身に着けた方を見かけた場合は、電車・バス内で席をゆずる、困っているようであれば声をかける等、思いやりのある行動をお願いします。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shougai/shougai_shisaku/helpmark.html
現在、このカードを手に入れることができるのは、都営地下鉄の駅などごく一部で、一般の認知度も決して高いとは言えない。しかし、地道な普及活動もあり、少しずつ広がりをみせつつある。
▼東京都が作った動画。マンガと同じように「もし、知っていれば…」という視点だ。
▼京都府も2016年4月から配布を開始した。
Twitter上では、実際に使用している人からの声も上がった。
▼これが実際の「ヘルプマーク」。赤色で目立ちやすい。
▼裏には伝えたいことを書く欄もある。
▼このような使い方も。もし倒れたときのために、カードの裏面に必要なことを書いておくことができる。
東京オリンピックに向けて各地でバリアフリー化が進んでいる。ただ、ハード面をいくら改良しても、人の意識が変わらなければ住みよい国にはならない。今回ご紹介したツイートは4万回以上リツイートされ、リプライには多くの優しい言葉が集まっていた。これを期に、優しい世界が少しでも広がれば素晴らしいことと思う。
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