舛添都知事のなりすましアカウント、本人から苦言を呈するメッセージを受け取る
netgeek 2016年6月14日
|
6/12、まさかの出来事が起きたと日本中が沸いた。
今話題の舛添都知事がなんと、なりすましアカウントにわざわざダイレクトメッセージを送ってきてやんわりと注意してきたのだ。当然ながら偽物のほうは大喜びでこのメッセージは逆効果となった。
ちなみに本物のTwitterアカウントはIDが「@MasuzoeYoichi」で偽物は「@MasuzoeYou1」。偽物はアイコンがサングラスをつけたものになっており、名前の部分が「You1」となっているのが特徴だ。
▼偽物アカウント。フォロワーはなんと3.4万人でかなり影響力がある。このアカウントは舛添都知事を風刺するコラ画像などをつくってせっせと投稿していた。
▼その後、強気で言い返す偽アカウントの主。うまい切り返しだ。
ソーシャルメディアのなりすましアカウントに悩む有名人は数多くいれど、本人が直接注意するメッセージを送ってくるのは珍しい。おそらく、Twitterはなりすましへの対処が遅く、カスタマーサポートも充実していないことから通報しても無駄に終わり、最後の策として直接注意したのだろう。
また別のTwitterユーザー「ウミウシ@u_m_u_s 」さんは「舛添都知事をからかう画像を投稿したところ、本人から苦言を呈するメッセージが来たと明かした。
▼投稿された画像。「舛添都知事を上にスワイプして昇天させよう!」ちょっとした遊び心だが…。
▼本人が登場。法律を盾に削除を要求してきた。こちらはちょっと強い語調。
しかし、それにしても爽やかに笑う舛添都知事のアイコンがメッセージの内容と合っておらず、実にシュールな光景だ。舛添都知事は忙しい中で少しでも自分の評判が悪くなるのを防ごうとしているのだろうか。その後、投稿主は削除に応じる気はないと宣言し、現在も投稿は放置されたままになっている。
SNSのなりすましについては未だ法の整備が整っていないのが現状だ。
法律というものはときとして時代の進展についていけず、ずいぶんと遅れて整備されることが多い。SNSのなりすましについてはどのような扱いが適正なのか、判例は不十分で実際に裁判をやってみないと分からない状況が続いている。
一般人がみて明らかに偽物と認知できるパロディや風刺ならば許されるという見解もある。ということで、今回の舛添都知事のなりすましは「違法ではないが不適切」。皮肉にも本人が使った表現が当てはまる結果となった。
Comments (2)