厚切りジェイソンが部下の遅刻に悩む上司に名回答!「遅刻は業務に支障なければ叱らなくてOK。日本人は始業時間だけ厳しくて終業時間にはルーズでおかしいよ」
netgeek 2016年2月25日
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厚切りジェイソンに相談を送ったのは一向に治らない部下の遅刻癖に悩む男性。
業務に支障が出るほどではないが、部下はいつまで経っても少しの遅刻を続け、どうしたらちゃんと時間通りに出勤できるようになるのかと頭を悩ませる。アメリカで生まれ育ち、会社の経営手法は実に合理的と評価が高い厚切りジェイソンはどのようにして遅刻を正すのか。その回答は意外なものだった。
「ちょっとした遅刻なんて問題ないじゃん。無視でOK。日本人は時間に厳しすぎるよ!」
言われてみればその通りだ。そもそも運用されているルール自体を疑う厚切りジェイソンのキレキレな発想は多くのTwitterユーザーたちを驚かせ、ツイートはすぐさま1,000以上もリツイートされた。完璧な人間なんていないもの。上司としては業務パフォーマンスに無関係なことで部下にとやかく言って嫌われるよりも、細かなところは大らかにみて重要なところのみを重点的に指導していくのが正しいといえる。
厚切りジェイソンは仕事をするにあたって「そもそもどうしてそのルールがあるのか考えるべき」と主張する。
長年引き継がれてきたルールは時代にそぐわないものになっていたり、よりよい方法の選択肢を無下にしてしまったりしている恐れがある。本当に優秀なリーダーはルールの絶対性を疑い変えることができる人物だといえる。
そういえば、ドワンゴ創業者の川上量生氏も著書「ルールを変える思考法」でビジネスを激的に変えるにはまずルールを検証することから始めるべきだと主張している。イノベーティブな結果を生み出す人は総じて物事のメカニズムから思考し、常識を覆す一歩を踏み出すことができる人だ。
さらに厚切りジェイソンは、ルールを決めた後はその背後にある「論理」をみんなに説明することが大切と説く。
どうしてそのルールが必要なのか、もしルールがなければどうなってしまうのかを部下に納得させる。冒頭のよく遅刻する部下は遅刻しても業務には対して悪影響がないということで気の緩みがあったのだろう。ここで上司としてはその心情を受け入れ、例えば「9時から11時の間に出勤すればよい」などというフレックスタイム制を導入すれば問題は問題でなくなってしまったように思える。
決まりというものはいつの時代も問題が起きるたびに増える一方で、むしろ減らすことこそが大事だ。
あなたはこれまで無意味なルールを廃止したことはあるだろうか?従業員を制限するルールを新しく設けて社内を息苦しくするのは簡単だ。しかし、すでにみんなが守っているルールに異論を唱えて廃止させようとするのは難しい。本当に管理職が手をつけるべきマネジメントの真髄はここにある。
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