人口減少に苦しむ島「村の新参者は祭りで一芸を披露するのが習わしです」
netgeek 2016年1月16日
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1/15放送のNHK「クローズアップ現代」で地方創生に関する特集が組まれ、人口減少に悩むある島の移住者獲得への取り組みが紹介された。すると、放送を観た視聴者からは「取り組み以前に島の変わった習慣や体質に問題があるのではないか」と批判の声が殺到。果たして、島にはどんな問題が隠されていたのだろうか。
今回、取り上げられたのは新潟県北部に位置する粟島という孤島だ。
主な産業は観光業で島には民宿が多く、夏は海水浴客で賑わう。しかし、定住をする者はなかなか現れず、人口はたったの365人だ。さらに少子化の影響で将来的には180人にまで減ると予測されており、島は移住者獲得に躍起になっている。
番組では島のある風習が紹介され、視聴者は島に定住者が現れない理由に気がつくこととなる。
村に馴染んでもらうために生まれた伝統なのだろうか…。もちろん、この習わしだけが定住者が現れない原因だとは考えにくい。しかし、ネット上では「因習ですね」「田舎ハラスメント」「よそ者を馬鹿にして娯楽にした名残ですかね」などと、時代遅れな風習が今もなお残っていることに対して疑問の声が上がっていた。
ちなみに、移住者獲得のために出された現実的な案が、保守的な住民によって否定されたことに対しても疑問の声が上がっていた。
粟島では全ての民宿が「粟島旅館組合」に所属しており、共倒れを防ぐために全宿共通の一律料金を定めている。そこで、20代のある住民が「若者が長期滞在できる低料金のゲストハウスの建設」を提言したところ、組合の猛反発により、計画の見直しを迫られるという場面があった。
▼ある民宿経営者は住民が保守的になる理由について次のように語っている。「(粟島は)みんな親戚みたいなものだから、和を保つほうに事を運んでいかないといけない」
このムラ社会的な閉鎖性が地方創生が上手くいかない根本的な原因なのだろう。変化が必要になった時に、否定をするのは必ずと言っていいほど年を取った世代だ。そして、そのせいで何もできずに事態は悪化していく。このまま変わろうとしない地方は滅び行く運命を辿ってしまうのではないだろうか…。
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