ホリエモンが解説する「日本からamazon、Appleのような世界的企業が生まれてこない理由」
netgeek 2015年6月30日
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どうして日本からは世界的企業がなかなか出てこないのだろうか。amazonのジェフ・ベゾス、Appleのスティーブ・ジョブズのような起業家はどうしたら生み出せるのか。
長らく議論されているが一向に答えが見えてこないこの問い。TV番組に出た堀江貴文氏は「市場の大きさ」という観点から明確な解説を披露した。
ホリエモンが主張するのは「日本は市場規模が大きくて国内だけでもかなり儲かるから、そもそもグローバルに行くきっかけがない」ということ。
日本は1億2700万人の人口がいて、みんなそこそこ豊かな中流階級なのでGDPは500兆円ほどと大きい。それゆえ、シェア1位をとればもうそれだけで何千億円という売上になるわけだ。
このような構造になっているので国内企業は総じてまず日本で商売を始めて市場が飽和状態になってからようやくグローバルを目指して展開し始める。
一方で海外企業は市場が小さいため、はじめからグローバルを目指さないと食っていけない。しかも英語という世界共通言語を使っているため、成功した時に展開が容易なのだ。
幸か不幸か、日本は恵まれた環境にあるがゆえにAmazonやAppleのように世界でシェアをとれる会社が育たないというわけだ。
ホリエモン「かつて自動車産業が世界でシェアをとれたのはその頃の日本が貧しかったから。そもそも国内じゃ売れないから」。
ホリエモンの主張をまとめると、国という枠を超えて世界的企業に成長するためには(1)嫌でも海外に進出せざるをえない状況、(2)英語という世界共通語が必要、というところだろうか。
これまで日本から世界的な起業家が輩出されないのは「画一的な教育のあり方に問題があるから」ということが度々指摘されてきたが、市場規模に原因を見出したのは筆者の知る限りではホリエモンが初めてだ。斬新な切り口の分析といえよう。