ドコモが自虐動画「あの子(LINE)と別れてなんて言ってないじゃん」をたった1日で公開中止に
netgeek 2015年5月20日
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一体どこの広告代理店が担当したのだろう。昨日話題になったLINEと比較したドコモメールの自虐動画が本日非公開になり、同時に特設サイトも公開中止になったことが分かった。
あまりにも酷いと話題になったのは、女性が男性に向かって「あの子(LINEちゃん)のどこがいいの!捨てないで。私にも構って。あの子と別れてなんて言ってないじゃん!」と泣き叫ぶ動画。
ドコモのキャリアメールがLINEに急速にシェアを奪われたことが分かる内容で、消費者からすればドコモメールの良さが全く伝わってこない内容だった。むしろLINEの宣伝のように感じられてしまうところが致命的であった。
参考:ドコモ(メール)がLINEに対抗するCMを公開するも「そろそろ反撃していいですか?」以来の負け犬CMだと話題に
さて、この大変話題になった動画についてnetgeek編集部のもとに「なぜか動画が消されている」というタレコミが届いた。慌てて確認してみると、本当に消えている!
「ユーザーにより削除されました」と表示されていることから、ドコモ自身が動画を消したことが分かる。せっかく、つくったのに1日で消してしまうとはもったいない。
さらに合わせて公開されていた特設サイトにアクセスしたところ、謎の「サーバーメンテナンス中」の文字が。
どうやら失敗を認めて潔く非公開にしたようだ。ドコモ広報部は「様々な反響を踏まえて非公開とした」と説明している。
一体ドコモは何がしたかったのだろう…。もしかしてセガの湯川専務の革新的なCMを真似しようとしたのか?
皆さんご存知の通り、こちらはセガのCMでありながら「セガなんてだっせえよな!プレステ(SONY)のほうが面白いよな!」と衝撃的なセリフが飛び出す自虐CMであった。湯川専務の哀愁ただよう様子がちょっと可哀想で応援したくなる映像だったのだ。
しかし、セガにはドリームキャストという新商品があった。一方でドコモは昔からある古いキャリアメールをプッシュしているだけ。
プロモーションは優れたプロダクトとセットだ。顧客の心を掴む秀逸なプロダクトができあがっていないのに、宣伝だけに力を入れればそれは即座にただのゴリ押しになってしまう。
すでにキャリアメールの時代は終わった。ドコモはLINEを超えるメッセージツールを目指して開発に着手すべきであろう。