大塚家具の大塚勝久会長が娘を解任した理由 「うちはニトリじゃない!客に従業員を同伴させてまとめ買いを促進させる!」
netgeek 2015年2月23日
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大塚家具のお家騒動が本格化してきている。創業者の大塚勝久会長(71)と、長女の久美子社長(46)の経営方針が真っ向から対立しているのだ。
実の親子でありながら一体何を揉めているというのか。分かりやすく会話調にしてみた。
「おい、じじい!てめーいまだに会員制にこだわるってどういうこと?従業員が横にくっついて家具のまとめ買いを勧めるようにするって時代遅れにもほどがある」
「今はそういう時代じゃないのよ。ニトリとかIKEAみたいな低価格の家具が勢力を拡大してきているんだから、うちも気軽に入れる店にしないと。」
「はあ?何をほざいてるんじゃお前は!うちは会員制で儲けてきたんじゃ。ワシの成功法則に従え」
「ニトリだとかIKEAだとかいうぽっと出の訳わからん奴らは放っておけ。大塚家具はポジショニングが違う!うちはもっと会員制をすすめるべきじゃ!入店した客は全員に名前・住所を書かせる。
「んなわけねーだろ!このじじいー!私のほうが絶対正しい!」
「そもそも大塚家具はそんな高級に見られてないわよ。高級なものが欲しい人は海外品買うでしょ」
「はいもういいから。久美子社長、お前はクビじゃ。とりあえずワシが社長を兼任する。おつー」。
久美子氏は本当に社長を解任されてしまったが、その後の取締役会では勝久会長の「完全会員制案」も反対にあってしまい経営方針は定まっていない。
大塚勝久会長は桐タンス職人だった父親の店を幼少時から手伝い、実践を積んでビジネスを学んだ叩き上げの人物。一方、久美子氏は一橋大学経済学部を卒業後に富士銀行(現みずほ銀行)に入行した経歴を持つインテリ派。
大塚家具の直近の業績は「4億円の赤字」と芳しくなく、抜本的な改革が求められている。
久美子氏は今後、ファンドなどを味方につけて議決権を得て勝久会長と戦っていくものと予想される。高級家具路線を突き進む会員制か、庶民向けの低価格路線、正しいのはどちらなのだろう。
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