犬のお腹をなでると後ろ足でキックするのは防衛本能によるものと判明
netgeek 2014年11月17日
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犬を飼っている人なら誰しもがお腹をさすっているときに犬が後ろ足キックするのを不思議に思ったことがあるだろう。長年、解明されていなかったあの奇妙な行動は、自分の体を守ろうとする防衛反応ということが海外ウェブマガジンPopular Scienceの取材・調査によって明らかになった。
参考:Why Does My Dog Kick When I Scratch His Belly?
お腹をなでると犬の後ろ足がビクビクと反射的に動くのは皆さんご存知だろう。
これは「もっと撫でて!もっと撫でて!」と喜びを表しているのだろうか?この正体は「ひっかき反射」というものだ。犬の下腹部には脊髄反射を起こす神経が集中しており、なでられることでこの神経が刺激されて後ろ足が動く。
獣医の Lore Haug先生はこの反射は外界から来る侵入者を防ぐ手段だと解説する。
ノミやダニのような有害な生物が体についた場合、体の表面を動き回る際にひっかき反射で振り落とすことができるというわけだ。このような反射は人間が熱いストーブに触ったときに何も考えなくても手を引っ込めるのと同じ。身を守る手段として非常に役立っている。
あなたの飼い犬はちゃんとお腹をさすると後ろ足が動くだろうか?
「もし動かなかったら神経系の病気にかかっている恐れがあるので病院に行って欲しい」。 Lore Haug先生は最後にこう締めくくった。