クライアントとユーザーは視点が違うという話
netgeek 2020年4月21日
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企業にとって実際にお金を支払ってくれる相手をクライアントと呼ぶ。クライアントが商品の利用者でない場合、実際の利用者をユーザーと呼んで区別すると興味深い示唆が得られる。
文字通り視点が違うのだ。
誰もが見たことがあるベビーカーに設置するタイプのおもちゃ。可愛いキャラクターが動くのは傍から見ていて大変微笑ましいのだが、実際の利用者である赤ちゃんはクライアントとは全く違う光景を見ている。キャラクターのお尻しか見えないというのはまさに真理であり、この画像はネット上で絶賛されている。
購入者、あるいは企業のマーケティング担当者としては実際にユーザーと同じ経験をして洞察を得ることが大事なのだと思い知らされる。経験もなしに想像だけで語っていては重要な示唆は得られないのだ。
案の定Amazonで検索するとクライアント視点の商品ばかり。ただ、調べた中ではIKEAのみがこの問題を解決するより一歩進んだ商品を発売していることが分かった。
ちゃんと赤ちゃん視点でデザインしているところが素晴らしい。担当者はきっとみんなが犯している過ちに気づいたのだろう。
最後にあの有名な画像を載せておく。
笑い話ではなくこれは実際に起こり得ることだ。自分たちがしていることに間違いがないかどうか、常に肝に銘じておきたいものだ。