路上生活のビンクスは手の平サイズ
netgeek 2020年2月10日
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タキシードを着たようなその子猫は路上をうろついているところを保護された。辺りに親の姿はなく、体は痩せきっている。
このまま放置しておくと不幸な生活を強いられることは目に見えていた。
地域のボランティアスタッフたちはカナダのモントリオールにある保護施設Chatons Orphelins Montréalに連絡した。子猫が一刻も早く助けを必要としていると理解したChatons Orphelins Montréalはすぐに救いの手を差し伸べた。
「子猫にはビンクスという名前をつけました。骨と皮だけという印象で体重は450gしかありませんでした。獣医で目と鼻を綺麗にしてもらった後、ご飯に飛び込むようにして食べていました」
ボランティアスタッフの一員であるジェスさんは正式な里親が見つかるまでビンクスを一時預かることにした。手の平にビンクスを包み込むと幸せそうに喉をゴロゴロ鳴らし、そのまま寝てしまった。
適切な医療と栄養のおかげでビンクスは体重が増えた。専用のベッドが用意されていても、ビンクスはジェスさんの膝の上で寝るのが大好きだった。
「エネルギーに満ちあふれており、遊ぶのが大好きです。いつも遊ぶ相手を探しています」
数日前、ある家族がビンクスに会いに来た。目の前におもちゃの羽があるのに膝の上に乗り、ビンクスはご満悦。どうやらその家族のことが気に入ったようだった。この瞬間、里親が決まった。
「うちに来たときは死の危機に瀕していたのに、元気になって卒業していくのは嬉しいです」
すっかり大人の顔になってビンクス。
今でも人懐っこい性格は変わらず、膝の上にいるのが大好きなようだ。