【炎上】NHK「ホンダのASIMO開発チームが解散」→ホンダ「そんな事実はない」
netgeek 2018年6月29日
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NHK「ついにホンダがASIMOから撤退した!!!」
NHKのニュースでは「ASIMOの開発は2011年で止まっており、ついにチーム解散で撤退が決まった」と紹介された。その理由については「ライバル企業との競争が激化したから」と分析し、ホンダが技術力で負けたかのような印象操作がなされていた。
しかしSannkeiBizは同日の6月28日に「アシモ後継機、実用的に進化へ ホンダ、介護用などに開発方針」という正反対の記事を公開しており、「実用化重視で開発が続けられる。ただしアシモという名前になるかは分からない」と紹介している。
撤退なのか、実用化なのか。一体どちらが真実なのだろうか。
混乱が広がる中、ホンダは6月28日、公式HPにて「Hondaのロボティクス研究の取り組みについて」という記事を公開した。そこでは「2030年を目標にASIMOの研究を活かしてヒューマノイドロボットの研究を継続している。ASIMOは毎日デモンストレーションを行っている」と説明されている。また、ホンダの公式Twitterでも同様の説明がなされた。
ホンダが説明するにはNHKのニュースには間違いが含まれているのだという。
・そもそも「ASIMO開発チーム」というものはない
・あるのは「ヒューマノイドロボット開発チーム」
・チームは解散も規模縮小もしていない
・今後も開発は続ける
・次に出すロボットがASIMOという名称になるかは未定
もともとヒューマノイドロボット開発チームが苦労してASIMOを生み出し、次は実用化(例えば介護)に向けて研究開発を進めているという状況。
それにもかかわらずNHKはあたかも研究開発が失敗してチームが解散に追い込まれたという紹介をした。
チームメンバーとしては技術的にはさらに難しいレベルに挑戦しようとしているのに、ネガティブな紹介をされたのではたまったものではない。モチベーションを下げられて悔しい思いをする報道だ。
実用的なロボットについては介護をはじめとして災害時の危険な場所での救助活動(自衛隊員が負傷するリスクが格段に減る)、生産工場などにおいて大変期待が集まる分野。NHKのニュースはタイトルからして間違いが含まれており、誤解を招くものであったと言える。
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