サイバーエージェントのバイラルメディアSpotlightが2ちゃんまとめアルファルファモザイクの記事を丸パクリ
netgeek 2014年8月5日
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問題となったのは顔が写っていない女の子の画像を集めた記事。元はアルファルファモザイクが2013年に投稿した記事だったが、Spotlightがこの中から一部の画像を抽出して記事をつくった。
http://spotlight-media.jp/article/44363226362825874 元記事:【女の子って可愛いなあ】顔が映らない女の子の画像スレ
http://alfalfalfa.com/archives/6413852.html
Spotlightに載せられている全ての画像の下には薄く小さな文字で「出典 http://alfalfalfa.com」の文字が。出典を載せれば何でも「引用」として言い逃れできるというスタンスなのだろうか。
このあまりにも傍若無人なやり方はTwitterで話題に。
「出典 http://t.co/xeaCNBzMj1」で吹いたwww 2chまとめからもネタパクってくるとはバイラルメディアもなりふり構わんなー / “顔が写っていない女の子の写真たちが魅力的すぎて、声をかけずにいられない” http://t.co/76R6YT0vCR
— ロプロス (@ropross) 2014, 8月 4
転載サイトを更に転載する地獄車 http://t.co/ZSFL7ZCCPz — ドボン会 会長 (@dobonparty) 2014, 8月 4
さっきの転載サイト、サイバーエージェントが運営してんのか……。 なんかいろいろすげぇな
— ドボン会 会長 (@dobonparty) 2014, 8月 4
Spotlightのプロデューサー、渡辺将基氏は随分と意識が高いようだ。 それなのになぜこのようなことをしてしまったのか。
世のバイラルメディアを見て、「バイラルメディアっぽい」ことをしていたのでは、そのドメインのトップを走ることはできないのである。 — 渡辺将基 (@mw19830720) 2014, 6月 18
調べたところ、渡辺将基氏は自身のブログにて「コンテンツをパクってもSNSで拡散されれば社会的な意義がある」と主張していた。どうやらパクリ肯定派のようだ。
・パクリ問題について
これがバイラルメディアが最もバッシングを受けやすい理由だと思うのですが、確かに今日本にあるバイラルメディアは良質なコンテンツに一斉に集(たか)る傾向がありますし、パクリに近いような記事を見ることも多いです。
この点に関しては僕自身も好意的に感じておらず、Spotlightのメディア運営にはその気持ちを反映させているつもりです。 ただし、例えばメディアAがある動画を紹介した記事を書いて10万シェアを獲得した後に、それを見たメディアBが同じ動画を記事にして5万シェアを獲得したとしましょう。この時、メディアBは必ずしも悪と言えるのでしょうか?メディアBが5万シェアを獲得できたのは、おそらくメディアAとは違うユーザー層にアプローチすることができたからです。メディアBが存在していなければ、その動画を知ることができかった人がたくさんいたはずです。
ですので、一概にパクリだから存在意義がないのかと言われると、必ずしもそうではないというのが僕の見解です。(パクられてバズってしまうと悔しいことこの上ないですが…)
ということで、僕はたぶん皆さんが思っているより純粋にバイラルメディアには価値があると信じています。引き続き信念を持って頑張りますので、これからのSpotlightにご期待ください
バイラルメディアはゴミじゃねぇんだよ
http://masaki0720.tumblr.com/post/91549121081
パクられた側の心情は無視なのだろうか。「バイラルメディアはゴミじゃねぇんだよ」というタイトルでありながら、これでは「やっぱりゴミじゃん」と言われても仕方ない。実際にネットではバイラルメディアはゴミという意見が飛び交っている。
それでも渡辺氏はゴミじゃないという姿勢を変えない。キュレーションメディアサミットのパネルディスカッションではゴミだと認める運営者もいる中で熱く主張した。
「バイラルメディアはゴミじゃねえんだ」「いやゴミだ」
http://thestartup.jp/?p=11442
本でも映画でもどんな作品でも著作権というものがあり、広く伝われば社会的な価値があるという考えで勝手にコピーしていいものではなく、許されるのは引用のみ。それがなぜウェブメディアだと勝手に使っていいという解釈になるのか。
ポイントは付加価値が加わっているか
このパクリ問題、最大の焦点は情報に付加価値が加えられているかどうかだ。
そもそも、まとめブログ自体が2ちゃんねるのレスをパクっているという批判もあると思うが、丁寧にキュレーションしているので確実に付加価値は加えられている。アルファルファモザイクの管理人は2ちゃんねるにある膨大な数のスレッドをくまなく見て面白いもののみを選び出し、文字色などを変えて読者が楽しめるように記事をつくっているのだ。それなりに労力をかけて、本家のスレをみるよりも見やすい情報につくりあげているので読者から支持される人気ブログとなっているわけだ。
2ちゃんねるを直接見ないでまとめブログを見る人がいるのは、そこに付加価値があるからだ。
しかし、今回Spotlightがやったのはアルファルファモザイクの仕事にタダ乗りしただけ。元の記事より画像が減っており、なんら付加価値をつけることなく記事を投稿している。これではアルファルファモザイク管理人やアルファルファのファンが怒っても仕方あるまい。
もし、これがNaverまとめのように複数のサイトから画像を集めてきてオリジナルに解説文を加え、付加価値をつけたのなら、批判はされないだろう。
もしかしてバイラルメディア運営サイドはネタに困っているのだろうか。どんなにネットサーフィンしても面白いネタはそうそう見つかるものではないが、更新ノルマはある。その結果がパクリだったとしたら…。
個人運営のサイトならまだしも、Spotlightは上場企業の看板を背負ってやっているのだから、もっと社会的な価値のある仕事をしてほしいものだ。
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