よく見るガラス戸の店名、看板職人による手書きだった
netgeek 2018年8月4日
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まさか手書きだったとは…。
ガラス戸に店名を書いてほしいと福井市にある「タカハシ看板」に電話したところ、翌日、職人がすぐに来てくれた。こちらは下準備の様子。何やら大きなコンパスのようなものを使っている。中心の線を引いているのだろうか。
そして筆を手に取り、突然書き始める。てっきりガラス戸を外して書くのかと思ったが、立ったまますいすい作業が進む。左手を支えにするスタイルだ。
と、ここで裏側に回り込む。そして表面に書いた文字をなぞり始めた。
表から見るとなんともう出来上がっている。素晴らしい。1時間もかからずに完成してしまった。
出典:https://twitter.com/s_ozawa0718/status/1024908775050760193
作業手順はこうだろうか。
(1)表に白で下書きを書く
(2)裏からなぞって塗る
(3)表の下書きを消す
裏から塗ると塗料が落ちにくいというのがポイント。ただし、シャッターやトラックに書くときは表面から直接書くだけ。これはかなり達筆でないとできない職人技だ。機械でやってもいいのだが、ブランドにこだわる店はやはり唯一無二の手書きがいいというところも多いだろう。
この写真はネット上で拡散され、なんと孫が事態に気づいてリプライを書き込むまでに。
何十年も昔から映画の看板の絵も全部1人で手書きで手掛けてきました。自慢で大好きな祖父なのでそういってもらえて凄く嬉しいです。
— 谷田和奏 (@_wakanaa) 2018年8月3日
小学校の習字の課題を祖父ので出そうとしてた時期がありましたことを反省します。 pic.twitter.com/F0Yw2OFXul
— 谷田和奏 (@_wakanaa) 2018年8月3日
技術力を磨かないとできない職人技。機械化が進む中でもそのニーズは残り続けるだろう。