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南海電鉄「外人が多くて日本人の乗客の皆様にはご迷惑をおかけします」 差別疑惑アナウンスはモンスタークレーマーの勘違いだった

netgeek 2016年10月13日
 

南海電鉄が乗客の外国人に対して差別的なアナスンスをしたとして一人の女性が大騒ぎし、ついには新聞に掲載されるまでになった件について、事実関係を整理すればアナウンスには決して差別的な意図はなかったことがわかった。

差別だと声高に叫んだのはハンドルネーム「ちえぞう」さん。現場に居合わせて大騒ぎを始めた。

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ちえぞうさんはその真意がいまいち読み取れないアナウンスに激怒し、外国人差別だと猛抗議。このような行為は二度と起こさないようにと約束までさせた。まるで武勇伝のように語っているこの話、本当なのだろうか…。

その後、この事件は各メディアの記事に取り上げられるまでになる。

▼毎日新聞の報道。「乗客の日本人女性が問い合わせて発覚した」「車掌は口頭注意を受けた」とある点に注目。

南海電鉄の40代男性車掌が10日、車内で「本日は多数の外国人のお客さまが乗車されており、大変混雑しておりますので、日本人のお客さまにはご不便をおかけしております」という内容のアナウンスを行い、口頭注意を受けていたことが同社への取材で分かった。

同社によると、アナウンスは難波発関西空港行きの空港急行内で天下茶屋を発車した同日午前11時半ごろあった。乗客の日本人女性が関空駅に到着後、「社内のルールに定められた内容の放送なのか」と駅員に問い合わせて発覚した。

車掌は同社の聞き取りに「難波駅で車内の日本人男性客が『外国人が多くて邪魔』という内容を大声で叫んだのを聞き、トラブルを避けるために放送した。差別の意図はない」と説明したという。

http://mainichi.jp/articles/20161011/k00/00m/040/058000c

▼メディアの報道について、さらに不満を漏らすちえぞうさん。

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▼ネット上ではこの「ちえぞう」なる人物はかねてより抗議活動を続けている横山知枝さんだという指摘が多数あがった。普段からデモに参加しているとあって抗議には慣れているようだ。

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▼ちえぞう一派は共産党関係者で辺野古にテントを張って問題行動を起こしている団体。沖縄のブルーシールアイスの店が米軍人を10%割引にしたら、ちえぞう一派が差別だと大騒ぎし、キャンペーンを中止にまで追い込んだ。

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そしてその後、各メディアの調査により、どうしてこのような事件が起きたのかが明らかになり始める。まず、当日の南海電鉄の様子から説明しておきたい。その日、団体の外国人旅行者たちは空港行きの特急(荷物置き場あり)があるにもかかわらず、特急料金を節約するために普通電車に乗っていた。もちろん大量の荷物が車内に溢れかえる。

▼スーツケースやリュックサックで溢れる車内。当日はこのような状況だったと想定してほしい。

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普段から南海電鉄を利用する地元の人たちは大量の外国人が車内を占拠しているのに文句を言う。本来であれば荷物置き場がある特急を使うべきなのだから正当な主張であろう。南海電鉄では以前からこのようなトラブルが起きることがあり、その日は乗客の一人が「外国人が多くて邪魔!」と言い放った。

※一部では「外国人の荷物が邪魔と言って蹴った人がいる」という情報もあり。

この騒動を耳にした車掌はトラブルを事前に収めるためにアナウンスを流す。

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「日本人の利用者にお詫び申し上げます。本日は多数の外人の方にお乗り頂いており、ご迷惑をおかけしております」 これは要するに「たくさんの荷物を持った外国人旅行者が多くて申し訳ない」という意味の発言であり、決して外国人を乗せることについて差別を意図したアナウンスではない。

また、「外人」という表現は失礼と捉える人もいるが、一方で失礼には当たらないと捉える人もいるのも確かだ。トラブルを未然に防ごうとした車掌に悪意などあるはずがない。

実際に車両に乗っていたのならば以上の事情はすぐに理解できるはずなのに、モンスタークレーマーと化したちえぞうさんは係員詰め所まで文句を言いに行った。

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そして暴れまくり、担当部署にまで電話を繋げさせ、Twitterでも告発。ついにはメディアに報道されるまでの騒ぎに仕立て上げたのだ。今回の騒動、南海電鉄は絶対に悪くない。事実、抗議したのはちえぞうさん1人だけだった。

気を利かせ、先回りして謝罪のアナウンスを流したのに外国差別だといちゃもんをつけられた車掌が気の毒でならない。日本は往々にして過剰サービスに陥りがちで、どんな場所でもモンスタークレーマーが不当に幅を利かせる環境ができあがってしまっている。ときには毅然とした態度で言いがかりを突き放すことも大事だ。

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