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起業家志望の石田祐希くん、初めて会ったけんすうに「登記のお金がないので貸してもらえません?」と言って起業家死亡

netgeek 2016年10月6日
 

石田祐希という18歳の大学生が起業するために大学を中退した。事業内容もろくに定まっていないのに見切り発車する様はあまりにも無謀としかいいようがない。

石田祐希くんに関する簡単なまとめ。

ishidayuki

(1)ブログ「いしだの話」にてこれからの起業ストーリー(11月に起業予定)を書いている。

(2)Twitterは「石田祐希@yuki1y1m」でやっている。

(3)事業は、動画制作の学習サイトをつくるつもり。

(4)現在プログラミングを勉強中

要するにどこにでもいる普通の大学生なのだが、普通のレールに沿った人生が嫌で退屈な大学生活から抜け出すために中退し、起業を志しているという状態。普通を嫌っているのにすごく普通だ。

この石田くんになぜかnanapiのけんすうこと古川健介氏が会ってあげたらしく、その時の様子を記している。

※古川健介氏(35)は株式会社nanapiの代表取締役社長で、nanapiをKDDIに売却した人物。経営には引き続き携わっており、組織再編を経て2015年11月よりSupership株式会社取締役を務めている。

僕「運営資金ってどうするんですか?」

石田「親に300万、授業料として払わない分を借ります」

僕「300万だと半年くらいは持ちそうですね。そのあとも考えないとですね。何か考えているんですか?」

石田「ブログで稼ごうと思っています」

僕「ブログは費用対効果低くないですか?」

(中略)

僕「今、一番起業するにあたってぶつかっている壁ってなんですか?」

石田「登記が難しくてできないことです。」

僕「登記とかは超カンタンなはず。司法書士に頼めば一瞬だし自分で調べてもできるはず。少なくても登記くらいの手続きレベルの話はすぐに終わらせたほうがいい。イメージ的には今日中にすすめるくらいじゃないと辛いと思う。」

石田「登記のお金もないので、貸してもらえないか」

(中略)

石田「実は、はじめにやる事業は練習のつもりで、本当は日本のポップカルチャーを海外に発信する英語メディアを作りたいです」

僕「最初で不安な気持ちはわかるが、遠回りをしている余裕はないはず。やりたい事業があるのであれば、そちらからやったほうがいいかも?」

石田「SEOなどで大手会社に勝てない気がするから不安」

https://note.mu/kensuu/n/n21ed82f7c446

初対面の相手、しかもわざわざ時間をつくって会ってくれた相手に金を貸してくれと要求する厚顔無恥さには驚かされた。これはもはやレールの上を歩く人生から脱却したというよりもただの脱線事故だ。こういう人を救うためにこそレールが敷かれているのに石田祐希くんは何を勘違いしたのか。

また、これより前に、早稲田大学の八木練太くんが、自宅に泊めてあげた石田くんを追い出した話を執筆している(削除済み、魚拓あり)。内容をざっとまとめると、起業家を応援し刺激を受けたいという気持ちから家がない石田くんに自宅を提供したが、ベッドでゴロゴロしてスマホを触っているだけで全く働いていない。家事もしないし、一緒にいるとやる気がなくなるので急遽出ていってもらったという流れ。

この後、石田くんは「1ヶ月の約束だったのに追い出されました。ということで誰か泊めてください」とTwitterで呼びかけ、新たな寄生先を見つけていた。時代が違えば石田くんはマネーの虎に出ていたのかもしれない。そしてこういう人が虎たちを怒らせて退出させていたのだろう。

もちろん起業家にとって行動力が人並み外れていることは素晴らしいプラス面だと思う。

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しかし、行動とは正しい方向に向かってすることで掛け算で効果が出るものだ。石田くんはプロダクト(商品・サービス)を世に生み出すために具体的な一歩を踏み出していない点でかなり方向性を間違えている。日本のポップカルチャーを海外に発信するサイトなんてすぐにつくれるはずだ。「SEOで大手に勝てない気がする」なんてただの被害妄想。行動力はあるはずなのに肝心なところで動こうとしないのが不思議だ。

起業家として理想なのは、とりあえずプロダクトをつくってみて問題にぶつかったらそこで初めてどうやったら解決できるのかを考えることだ。始める前からぐだぐだ考えても埒が明かないので、まず手を動かす。問題を解決する方法はときには人に頼る必要があったり、お金が必要だったりすることもあるだろう。その時点で初めて必要な人に会いに行き、自分が置かれている状況を説明したうえで相手のメリットも用意してお願いする。

プロダクトもないままけんすう氏に会いにいった石田くんはもうその時点で間違っていた。もし、仮に具体的なサイトができあがっていてそれを見せながら将来どう展開していくのかを熱く語ったらけんすう氏がお金を出資してくれたかもしれない。

さて、ここでホリエモンこと堀江貴文氏が公開した「できないヤツを助けていると人間関係で失敗する 」という記事を紹介したい。

10年以上前のことだ。中央競馬の馬主の繋がりで、工務店経営の男性と知り合いになった。彼が主宰する馬主クラブをつくりたいというので、協力したこともある。知り合いの仲はしばらく続いていたが、ライブドア事件の前後で、ぷっつり関係は途切れてしまった。

それから音信不通が何年か続いた。つい最近、急に彼の方から連絡があった。病気で仕事ができず、事業が傾いて苦しい、助けてくれという。でもよくよく話を聞いてみると、病気というより、彼自身のまずい経営が困窮の原因のようだった。そういうのは、スルーさせてもらう。単純に「面倒くせっ」と思うからだ。(中略)

また、数年前に仕事で若い舞台役者と知り合った。自分たちで劇団を立ち上げるので、最初の公演を私に支援してほしいという。資金面や運営など、いろいろと手伝ってあげた。でも公演は、約100万円の赤字が出てしまった。そのカネはいまだに回収できていない。

100万円ぐらいのカネをきちんと回収できないようじゃ、ビジネスとしてはダメだよね? と指摘したのだが、役者の彼はピンときてなかった。まあ、しょうがないか……と思っていたら。また次の公演をやりたいと、再び支援を頼んできた。今回は、完全にスルーした。(中略)

自分で工夫や努力をしなかったり、出すべき成果を出せていなかったりするヤツの「助けてください」は無視する。困ったときは周りに相談し、助けを求めてもいい。だが寄りかかってばかりの人は、自分が一方的に受け取ろうとして、自分からは何も相手に与えようとしない人が目立つ。

先に述べた元工務店経営の男性や、若い舞台役者はそんな感じだった。

https://cakes.mu/posts/14104

堀江貴文氏は記事にて、漫画ワンピースにありがちな「仲間だから無条件に助ける」という価値観を否定し、できない奴は切り捨てることが大事と説く。人間関係で大事なのは、無能な人が周囲と損を分け合うことではなく、有能な人が喜びや感動、成長を分け合うことだ。

ホリエモンは、経営者としては非情ながら自分にメリットをもたらさない人間関係はばっさりと切り捨てるべきだと主張する。石田祐希くんは果たしてどちらの人間だろうか。弱肉強食の起業の世界に裸一貫で飛び出した石田くん、なんとなく行動パターンがSEALDsに似ている気がする。

今後は適当に奥田愛基あたりのSEALDsメンバーと仲良くなって飲食店を開業し、株式会社SEALDsでSEALDs丼の販売を始めるというのはどうだろう?

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