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「ドラマで誰かがミスする恥ずかしいシーンを見ていられない」 共感性羞恥を感じる人は10%しかいない

netgeek 2016年8月31日
 

「『裸の大将』など、登場人物が恥をかくドラマが平常心では見られない」「友人や同僚が、皆の前で的外れなことを言いだすとすごく居たたまれない」実はこれらの感情は「共感性羞恥」という名前がついており、約10%の人だけが持つ特性だということが判明した。

テレビ朝日のバラエティ番組「マツコ&有吉の怒り新党」の中で「共感性羞恥」という用語が紹介され、またたく間に話題になった。

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ドラマの恥ずかしいシーンや他人のミスを目の当たりにした時に、自分が失敗した時と脳の同じ部分が働きあたかも自分が失敗したように感じることを「共感性羞恥」というらしい。なお、ネット上では何年か前からこの現象について話題になることがあり、「きちんとした名前があってすっきりした」との声が多く上がった。

例えば、こういう時に「共感性羞恥」を感じる人がいる。

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▼人が怒られているのを見るのが苦手という実体験。

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▼ドッキリ番組が苦手だという意見は多く上がった。

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▼知らない人が気まずい空気になっているのを見るだけで「共感性羞恥」を感じることも。

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Twitter上では、「共感性羞恥」を感じる人が10%しかいないことは驚きだという意見が目立った。もしかしたら、世代や生活環境によって分布にばらつきがあるのかもしれない。

なお、「共感性羞恥」という用語は英語の「empathic embarrassment」を訳したもので、他にも様々な呼ばれ方をしている。

日本心理学会における研究発表では、「共感的羞恥」「観察者羞恥」との表記が見られた。

「恥ずかしさ」は,自分の欠点や過失について他人の目を気にする際などに生じ,主として,自分の行動を原因とする。しかし,自分の行動以外の原因で恥ずかしさを感じることがある。典型的な例としては,羞恥行為をした行為者の行動をみて,行為者以外の人物が恥ずかしさを感じるような場合である。Miller(1987)は、このような羞恥感情を共感性を媒介とする羞恥感情として位置づけ,共感的羞恥と呼んだ。しかし,桑村(2010)によれば,人の行為を見て喚起される羞恥感情とは,必ずしも行為者の感情に共感して喚起するものではないとし,「観察者羞恥」と名付けている。

http://www.myschedule.jp/jpa2014/detail.php?sess_id=941

「怒り新党」で紹介された内容とほぼ同じだ。かなり以前から研究されていたようだが、まだ一般的ではない様子。

▼精神科医のゆうきゆう先生も、聞いたことがなかったようだ。

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▼ちなみに、日本古語の「傍ら痛し」と同じ現象ではないかと指摘する人も。

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かたわら‐いた・し〔かたはら‐〕【傍ら痛し】

1 第三者の立場から見ていて、心が痛む。はらはらする。気の毒だ。
2 第三者の立場から見て、苦々しく思う。

https://kotobank.jp/word/%E5%82%8D%E3%82%89%E7%97%9B%E3%81%97-463846

あなたは「共感性羞恥」を感じるだろうか?もちろん、この現象は病気ではないし日本古来から存在しているものだ。「恥ずかしいシーンのあるドラマを我慢して見続けた」ところ、徐々に「共感性羞恥」を感じなくなっていったという報告もあった。もしこの現象を不安に思っている人がいても、安心して生活していってほしい。

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