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その飲食店、隠れワタミだよ。知らないのか?

netgeek 2014年7月23日
 

創業者、渡邉美樹氏の影響で「ブラック企業」という悪いイメージがついてしまい、業績の悪化に苦しむワタミ。再起を図るべく、経営する店を「和民」ブランドから「GOHAN」や「銀政」などの非ワタミブランドに切り替えようとしていることがnetgeek編集部の調査により判明した。現在は9割超が「和民」の名の下、運営されているが、今後はその比率を4割ほどに落とし、別ブランドに転換することで来客数の回復を狙う。

隠れワタミ一覧

現在ワタミは居酒屋を中心として焼き肉屋から定食屋に至るまで多くの飲食店を様々なブランドで展開している。「和民」と名前に入っているものもあるが、全くの別名のものも多く、一般人の中には普段行っているお店がワタミ運営だとは気づいていない人も多いはずだ。ワタミはこれら既存のブランドに加え、「GOHAN」、「銀政」を新たにライナップに加えると発表した。

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ワタミ株式会社の今後の方針としては、すでに悪いイメージがついてしまった和民ブランドを縮小し、まだ消費者に和民運営だと気づかれていない店に力をいれていく計画だ。第28期定時株主総会の決算資料にはそのことが当たり障りのない表現で書かれていた。

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「よりお客様にご支持いただける業態への転換を加速させる」とは要するに居酒屋のワタミ系ブランドが支持されていないということ。ずいぶんと口当たりのいい文章を思いついたものだ。

参考:ワタミ、第28期定時株主総会 決算資料
http://www.watami.co.jp/pdf/140629whd_soukai.pdf

投資家でもない限りは普段、決算資料なんて見る機会はないので、このことを知る者はまだあまりにも少ない。ワタミとしては一般人には気付かれないようにひっそりと新ブランドに転換していきたいので「気づかれませんように」と祈るような気持ちだろう。

度重なるバッシングに耳を傾ければ過酷な労働条件の改善が求められているということは簡単に分かりそうなものなのに、その本質的な問題から目を背けて逃げの一手を取ったワタミ。社内で異を唱える者はいなかったのか。

え、俺のバイト先ワタミだったの!?

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新ブランドによってワタミが狙うのは決して来客数の回復だけではない。アルバイトやパートといった人材を確保したいという思惑もあるのだ。ただでさえアベノミクスによる景気回復で外食産業は人手不足に陥っており、熾烈な人材争奪戦が繰り広げられているまっただ中。その中でやはり和民ブランドは敬遠されることが多く、他社と同じような時給では人が集まらない。

そこでワタミとは無関係を装って店舗を展開しようというのだ。「ワタミはちょっと…」という人でも「バル&ダイニングGOHAN アルバイト募集」などと書かれているとうっかり応募してしまう人もいることだろう。そんな人は働き始めてから何かおかしいと気付くのではないか。

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「地球上で一番たくさんのありがとうを集めるグループになりたい」。ワタミのコーポレートスローガンだ。顧客第一主義を目指す理念は素晴らしいと思う。しかし、本当に目指すべきところがそこにあるのならば、その場しのぎのごまかしに逃げず、大胆な経営革をした上で正々堂々と和民ブランドで戦うべきであろう。このインターネット全盛の時代、情報はすぐに拡散するのだから、ワタミブランドが負った負債はチャラにはできないぞ。

ワタミ株式会社直近2年の株価推移

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